独仏伊首脳 イギリスがEU離脱を通知するまで交渉せず

独仏伊首脳 イギリスがEU離脱を通知するまで交渉せず
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イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受け、ドイツ、フランス、イタリアの3か国の首脳がベルリンで対応を協議し、イギリスがEUに離脱を通知するまでは、交渉には応じない姿勢を示しました。
ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領、それにイタリアのレンツィ首相のEU3か国の首脳は27日、EUの首脳会議を前に急きょベルリンに集まり、今後の対応を協議しました。
会談のあと、3か国の首脳はそろって記者会見し、メルケル首相は「しかるべき手続きが行われないかぎり、次のステップには進めない」と述べ、イギリスがEUに離脱を通知するまでは、交渉には応じない姿勢を示しました。
イギリスのEU離脱を巡って、キャメロン首相は10月までに選ばれる新しい首相にEUとの交渉を任せる姿勢を示していますが、3か国の首脳は事前の非公式な交渉は行わないとしています。
オランド大統領は「時間をむだにしないことが、われわれの責務の1つだ」と述べ、EU加盟国の政治や経済が不安定化するのを防ぐためにイギリスに対して、できるだけ早く離脱の交渉に入るよう強く求めました。
また、3か国の首脳はEUの結束を保つためには新たな対応が必要になっているとして、テロ対策や若者の失業問題、それに、経済成長の促進などを巡り、EU加盟各国で、今後、集中的に議論していく考えを示しました。