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 ひき逃げに遭ったと通報し、駆けつけたパトカーの車内からデジタルカメラを盗んだとして、秋田臨港署と機動捜査隊は27日、秋田市泉中央2丁目、配管工吉田隆太容疑者(25)を窃盗容疑で逮捕し、発表した。「よく覚えていない」と容疑を否認しているという。

 発表によると、吉田容疑者は5月13日未明、同市外旭川で「車に足をひかれた」と通報。署員がパトカーで駆けつけ、事情を聴いたが、付近にはひき逃げされた形跡がなく、説明も要領を得なかった。酒臭かったこともあり、後部座席で飲酒検知していた最中、車内にあった署のデジタルカメラ1台(時価千円相当)を盗んだ疑いがある。

 デジカメは証拠保全などのため、パトカーに常備している。翌日の車内点検でなくなっていることがわかり、自宅への家宅捜索でデジカメが見つかった。同容疑者は、仕事で滞在していた宮城県で逮捕された。

 同署は「ひき逃げに遭ったと聞き、当たり前の対応をしていたところだった。備品の管理方法の改善をする」としている。