米大統領選 第3の政党の候補がトランプ氏批判し支持訴え

米大統領選 第3の政党の候補がトランプ氏批判し支持訴え
アメリカ大統領選挙に向けて、民主党、共和党のどちらにも属さない第3の政党、リバタリアン党の候補者のジョンソン氏が首都ワシントンで演説し、共和党のトランプ氏を批判してみずからへの支持を訴えました。
第3の政党、リバタリアン党の候補者のゲーリー・ジョンソン氏は、23日、首都ワシントンで開かれたヒスパニック系団体の会合で演説しました。
リバタリアン党は、政府の役割を最小限にとどめる小さな政府を政策の柱としていて、ジョンソン氏は「所得税や法人税を廃止して連邦レベルの消費税を導入し、より裕福な人が消費する仕組みを作る」などと持論を展開しました。さらに、ジョンソン氏は、メキシコとの国境に壁を築くと主張する共和党のトランプ氏について、「移民が犯罪を持ち込みレイプをしているとの主張はいいかげんにしてほしい」と批判し、ヒスパニック系が多いニューメキシコ州の元知事としての経験を生かした移民政策を実行するとして、みずからへの支持を訴えました。
各種世論調査の平均値では、民主党のクリントン氏が41.7%、共和党のトランプ氏が35.9%なのに対し、ジョンソン氏は8.6%の支持を集めています。ジョンソン氏が11月の本選挙で勝利する可能性はほとんど無いとみられますが、クリントン氏やトランプ氏の好感度が低いなか、批判票の受け皿になれば選挙戦に一定の影響が出る可能性も指摘されています。