ウエイトリフティング ロシアなど3か国 五輪厳しく

ウエイトリフティング ロシアなど3か国 五輪厳しく
国際ウエイトリフティング連盟は、過去のオリンピックのドーピングの再検査で複数の選手が禁止薬物に陽性反応を示したロシアなど3か国の連盟について、検査結果が確定した場合に1年間の資格停止にすることを決め、この3か国の選手は8月のリオデジャネイロオリンピックへの出場が厳しくなりました。
ドーピングを巡っては、ロシア陸上界のドーピング問題を受けて、IOC=国際オリンピック委員会が北京大会とロンドン大会の検体の再検査を進めていて、これまでにウエイトリフティングではロシア、カザフスタン、それにベラルーシの選手の検体で、禁止薬物の陽性反応がそれぞれ3件以上あったということです。
これを受けて、国際ウエイトリフティング連盟は22日、ジョージアの首都トビリシで理事会を開き、予備の検体も陽性反応を示した場合、それぞれの連盟を1年間の資格停止処分にすることを決めました。
この3か国のウエイトリフティングの選手は、8月のオリンピック出場が厳しくなりました。
ロシアは、すでに陸上でオリンピック出場が出来なくなっています。
このほか、アゼルバイジャンや北朝鮮などについても、ドーピングを理由にオリンピックの出場選手枠を減らすことを決めました。
ウエイトリフティングでは去年11月の世界選手権で24人のドーピングが発覚するなど競技全体でドーピングの広がりが深刻化していて、すでにブルガリアの連盟はオリンピックに出場できなくなっています。

ロシア スポーツ相が強い不快感

ロシアのムトコ・スポーツ相は「なぜ過去の違反で、ことしの代表が罰せられるのか」と述べ、強い不快感を示しました。そのうえでムトコ・スポーツ相は「決定は不可解で、議論の余地がある」と述べ、何らかの対抗措置をとる考えを示しました。