国連安保理 北朝鮮ミサイル非難の声明へ

北朝鮮が22日、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル2発を発射したことを受け、国連の安全保障理事会の緊急の会合では各国が強い懸念を示し、できるだけ早く北朝鮮を非難する声明をまとめる方向で調整が進められています。
北朝鮮は22日、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル2発を相次いで発射し、1発はおよそ400キロ飛行して日本海に落下したとみられ、北朝鮮は23日、国営メディアを通じて戦略弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。
国連の安保理では日本時間の23日朝から日本とアメリカ、韓国の要請に基づいて緊急の会合が開催され、およそ1時間にわたって非公開の協議が行われました。会合のあと安保理議長国のフランスのラメク国連次席大使は、各国がミサイルの発射に強い懸念を示したことを明らかにしたうえで、できるだけ早く北朝鮮を非難する報道機関向けの声明をまとめる方向で調整を進めているとしています。
22日に着任したばかりの日本の別所浩郎国連大使は「安保理が一致してしっかりしたメッセージを早く出す必要があると訴えた。北朝鮮が国際社会の警告や非難にかかわらずミサイル開発を進めている以上、これを改めさせるよう努力する必要がある」と述べ、安保理がきぜんとした対応を取ることに期待を示しました。