米クリントン氏とトランプ氏 TPP巡り激しく議論

米クリントン氏とトランプ氏 TPP巡り激しく議論
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アメリカ大統領選挙に向けて、民主党のクリントン前国務長官はTPP=環太平洋パートナーシップ協定について反対する考えを強調したのに対し、共和党のトランプ氏が「クリントン氏はかつて推進していた」と批判するなど、TPPを巡っても2人の間の議論が激しくなっています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けて民主党の指名獲得を確実にしているクリントン前国務長官は22日、南部ノースカロライナ州で演説しました。
このなかでクリントン氏は、共和党の指名獲得を確実にしているトランプ氏について「経済の課題に対する真の解決策を提案していない。トランプ氏にアメリカを破綻させるわけにはいかない」と批判しました。一方でTPPについて「われわれはTPPを含め、雇用の創出のための高い水準を満たさない悪い貿易協定には『ノー』と言う」と述べ、反対する考えを強調しました。
これに対し、トランプ氏は22日、地元ニューヨークで行った演説で「クリントン氏はかつてTPPを推進していた。今、反対しているふりをしているだけで、大統領に選ばれれば承認するだろう」と主張しました。そして「貿易協定は必要だが、アメリカにとってすばらしいものでなければならない」と述べ、自分こそがTPPに反対していると訴えるなど、TPPを巡っても2人の間の議論が激しくなっています。