英国民投票 世界の金融の中心地・NYでも警戒感
イギリスで行われるEU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票を前に、世界の金融の中心地、ニューヨークでも警戒感が高まっています。
世界最大の資産運用会社で、日本のGDP=国内総生産にほぼ匹敵するおよそ480兆円の資産を運用するブラックロックは、リスクを避けようと、比較的安全な資産とされる金への投資を強めています。ニューヨーク市場で取り引きされる金の先物価格は、今月16日に一時、1オンス=1300ドルを上回り、およそ1年10か月ぶりの高値をつけました。
ブラックロックで資産を配分する部門の責任者、ラス・コーステリッチさんは、NHKのインタビューに対し、「イギリスが離脱を決めると、イギリス経済に加えて、EUの存在自体にも疑念が持たれるので、金融市場はとても不安定な状態になるだろう。このため、市場の変動が大きくなることに備えて、われわれは金への資産配分を増やしている」と述べました。また、コーステリッチさんは、安全資産として日本の通貨、円にも注目しているとしたうえで、「円はことし初めからかなり値上がりし、最も強い通貨の1つとなっている。イギリスの離脱が決まり、リスク回避の動きが強まれば、円高は加速し、おそらく1ドル=100円程度まで上昇するだろう」と述べ、国民投票の結果次第では円高が一層進むという見方を示しました。
ブラックロックで資産を配分する部門の責任者、ラス・コーステリッチさんは、NHKのインタビューに対し、「イギリスが離脱を決めると、イギリス経済に加えて、EUの存在自体にも疑念が持たれるので、金融市場はとても不安定な状態になるだろう。このため、市場の変動が大きくなることに備えて、われわれは金への資産配分を増やしている」と述べました。また、コーステリッチさんは、安全資産として日本の通貨、円にも注目しているとしたうえで、「円はことし初めからかなり値上がりし、最も強い通貨の1つとなっている。イギリスの離脱が決まり、リスク回避の動きが強まれば、円高は加速し、おそらく1ドル=100円程度まで上昇するだろう」と述べ、国民投票の結果次第では円高が一層進むという見方を示しました。