大阪市浪速区の歯科医院で診療報酬を架空請求し、不正に受給したとして、歯科医院の経営者の男と大阪府警の元警察官の男ら９人が逮捕されました。

椅子に深く座り、記者の質問に答える男。

２７日、診療報酬を不正受給した疑いで逮捕されました。

【今野容疑者】
(Ｑ架空請求に関わっていない？)
「俺は関わってないからわからない。胸張って言えるから。もし（誰かが）したと言ってるんなら連れてきて」

逮捕前、関西テレビの取材に対して、疑惑をはっきりと否定します。

大阪府警に逮捕されたこの男、実は大阪府警の元巡査部長です。

今野作治容疑者（５６）は、去年９月、大阪市浪速区の歯科医院を経営してい
た賀川幸一郎容疑者（４５）らと共謀し、患者４人の診療報酬約１４万円を架空請求し不正に受給した疑いがもたれています。

賀川容疑者は逮捕前、関西テレビの取材に対し、不正請求については認めたものの、「医院を今野容疑者に乗っ取られた」と主張しました。

【賀川容疑者】
（Ｑ不正請求の額は？）
「３か月で５００万円ぐらいですね。（今野容疑者は）自分で顧客をいっぱい連れてきて勝手にレントゲンをとって、架空請求をして、その金をよこせと」

警察は他にも、患者の紹介などをしたとみられる大西学容疑者（３７）ら７人を逮捕しました。

【大西容疑者】
（Ｑ架空請求の話とか聞いている？）
「いや全然。ここ１、２年は（賀川容疑者と）連絡をとってないからちょっとわからない」

警察などによると、事件の主犯格だという今野容疑者は、去年７月から９月に賀川容疑者に不正請求を持ちかけます。

それを受け賀川容疑者は、全国健康保険協会などに架空の診療報酬を請求。

報酬が支給されると、その金を今野容疑者などに渡していたということです。

不正請求は少なくとも３６０万円にのぼるとみられています。

関係者によると、今野容疑者は去年、賀川容疑者の医院の関係者から金融トラブルの相談を受けたことを機に、医院の経営に関与するようになったということです。

【今野容疑者】
「俺は出て行った金返してもらったらそれだけやからそれ以上は何も求めない。俺は一円も求めない。俺に容疑があるなら俺もひっぱったらいいやんと、その代わり俺は無罪でどっちみち出てくるから警察も全部訴えたるから、俺は逃げも隠れもせえへんから」

身の潔白を訴える今野容疑者。

大阪府警のＯＢが逮捕された今回の事件では警察が他にも３人の逮捕状をとっていて、事件の全容解明を進めています。

２度の震度７を観測した熊本地震から２ヵ月。

復興に向けた生活を応援しようと、神戸市のＮＰＯ法人が阪神淡路大震災での経験を生かし、被災地に食器を届ける支援を行いました。

熊本地震で震度７を観測し、２１人が亡くなった熊本県益城町。

５０００戸以上の住宅が損壊。
今も深い傷跡が残るなか、復興に向けた動きも見られるようになり、支援の輪も広がっています。

【ＦＮＮ取材団・有田和令レポート】
「こちらの集会場では現在食器の無料配布会が行われています。食器を求めて多くの住民が列を作っています」

【ＮＰＯ法人ひまわりの夢　荒井勣代表】
「好きなものを好きなだけ持って帰ってもらって結構です。お金は要りません」

神戸市のＮＰＯ団体で代表を務める荒井勣(いさお)さん（７０）。

荒井さんが取り組んでいるのは地震で食器が壊れてしまった被災者に全国から集めた「代わりの食器」を届ける、その名も「お茶碗プロジェクト」。

阪神淡路大震災の際、多くの食器が割れて使えなくなった経験をもとに、これまで東日本大震災などでも支援を行ってきました。

【荒井勣代表】
「（食器が）神戸から来たんだとか思うじゃん。その瞬間、神戸の人も、これ多分益城で配られているなと思う。音叉現象みたいに共鳴しあう」

この日、用意された食器は約６０００点。

阪神淡路大震災を受け全国で初めて防災科を開設した兵庫県立舞子高校の生徒４０人もボランティアとして参加しました。

【益城町の人】
「本当にありがたい。紙皿より陶器のお茶碗で食べるのはおいしいですね」

会場には阪神淡路大震災などの経験から荒井さんが大切にしている言葉が貼られています。

「うばい合えば足りぬ。ゆずり合えば余る」

【荒井勣代表】
「決して益城の人はひとりじゃないから。全国の人たちが熱い思いで応援している。理屈じゃなくて、物を通して分かってほしい」

覚せい剤約２．４キロ、末端価格１億７千万円相当を関西国際空港に密輸したとしてスペイン国籍のブラボ・サンチェス・ホセ・ミゲル被告（５２）が逮捕・起訴されました。

覚せい剤はボストンバッグの中のピスタチオの缶詰２４缶に分けて入れられていました。

ブラボ・サンチェス被告はインドから日本へ来る際、直行便があるにも関わらず、ドバイを経由していて、税関の職員が不審に思い荷物検査を実施したところ覚せい剤が見つかったということです。

ブラボ・サンチェス被告は「自分の手荷物だが、覚せい剤が入っていたのは分からなかった」と否認しています。

アメリカで心臓移植を受けて今月帰国した大阪府吹田市の１歳の女の子の父親が会見で、手術からの半年間を振り返りました。

嬉しそうに手をたたく大林夏奈ちゃん（１）。
帰国後食事の量も増え、体重も少しずつ増えてきました。

夏奈ちゃんは生後１ヵ月で心臓の難病「拡張型心筋症」と診断され、両親はアメリカでの心臓移植手術に必要な２億８０００万円を募金で集め、去年１１月に渡米しました。

１か月後にドナーが現れて手術を受け、体調が回復したため今月７日、帰国しました。

【父親 大林謙一さん】
「（来月の）２歳の誕生日を無事に命あって迎えられるということに関して非常にうれしく思います」
「あとは、何より家族一緒に自宅の中で普通にと言いますか、皆さんが当たり前と思う生活を早くしたいなという思いが一番です。」

夏奈ちゃんは今も検査のため入院していますが早ければ今週中にも退院できるということです。

滋賀県警が大津市に設置した“一時停止”の標識が、事務手続きのミスで効力がなかったにもかかわらず、およそ３年にわたって取締りが行われていたことがわかりました。

こちらの“一時停止”の標識。
３年前に設置されましたが、今月までの間、効力がないものでした。

滋賀県警は３年前、ＪＲ湖西線・大津京駅周辺の改良工事に伴い、ロータリー北側の交差点に“一時停止”の標識を設置しました。

一時停止や通行禁止などといった車両の行動を制限する標識は、各都道府県の公安委員会の意思決定を受けて設置されます。

しかし、「事務手続きのミス」で意思決定がされないまま、標識が設置されていたということです。

滋賀県警は、今月までの３年間、ここで一時停止をしなかった車など、合わせて８７件の反則切符を切っていて、中にはここでの“違反”により、免許停止になった人もいるということです。

滋賀県警は、反則切符を切った人たちに対し、反則金を返還するとともに、違反点数を抹消するとしています。

大阪市浪速区の歯科医院で患者の治療回数を水増しして診療報酬を不正受給したとして、歯科医院の経営者の男と大阪府警の元警察官の男らが逮捕されました。

＜記者　Ｑ不正請求の額は？＞
【賀川容疑者】
「３か月で５００万円ぐらいですね。」

詐欺の疑いで逮捕された徳島市の歯科医師・賀川幸一郎容疑者（４５）は、去年９月、当時経営していた大阪市浪速区の歯科医院で、患者４人の治療回数を水増しして、診療報酬約１４万円を不正に受給した疑いがもたれています。

さらに警察は、大阪府警の元巡査部長・今野作治容疑者（５６）を不正請求を首謀したとして逮捕しました。

【賀川容疑者】
「（今野容疑者は）自分で顧客をいっぱい連れてきて勝手にレントゲンをとって、架空請求をして、その金をよこせと」

＜Ｑ架空請求に関わってない？＞
【今野容疑者】
「俺は関わってない胸張って言えるから。もし（誰かが）したと言ってるんなら連れてきて」

不正請求には他にも１０人が関与していて、警察は事件の全容解明を進めています。

２７日未明、東大阪市のキャバクラ店で現金１３００万円余りが入った金庫が盗まれました。警察は窃盗事件として捜査しています。

２７日午前１時４０分ごろ、東大阪市足代新町のキャバクラ店「ｃｌｕｂｅｉｃｈｉ２」で警備会社の防犯センサーが侵入者を感知しました。

その６分後、通報を受けた警察官が駆けつけると店の中にあった幅６０センチ、高さ５０センチの金庫一つがなくなっていました。

店長の男性によると中には店の売上金など現金１３００万円あまりが入っていたということです。

店の入り口に外からこじ開けられた形跡はありませんでしたが店の裏側の窓が開いたままになっていました。

店長は「金庫は１人で持てる重さではない」と話しているということで、警察は複数の人物が窓から金庫を盗んだ疑いがあるとみて捜査しています。

北海道の大型商業施設で男が刃物で客を襲い４人が死傷した事件を受け、京都府内の系列施設で同じ状況を想定した訓練が行われました。

訓練は、京都府木津川市の「イオン高の原店」に刃物を持った男が押し入り、買い物客２人を切りつけた後逃走するという想定で行われ、警察や従業員などが参加しました。

今月２１日、北海道釧路市のイオンモールで刃物を持った男が女性４人を襲い１人が死亡した事件が起きたこともあり、訓練は緊迫した様子で進みました。

従業員たちは手分けして被害者を救護したほか、カートで男を取り囲みます。

そこに通報を受けた警察が駆け付け、犯人を取り押さえました。

【参加した従業員は…】
「怖いです。鳥肌立ちました。自分を守りながら、お客様も守っていきたいなと思います」

京都府警は「日頃からいざという時の対応を確認してほしい」と話しています。

兵庫県豊岡市の神鍋高原では特産の“キャベツ”が、出荷のピークを迎えています。

一面に広がるのは、キャベツ畑です。
兵庫県豊岡市の神鍋高原では、22軒の農家が広大な土地を活かして、特産のキャベツを栽培しています。

今、ちょうど収穫の時期を迎えていて、農家の人たちが丸々としたキャベツを一つずつ、丁寧に収穫していきます。

今年は暖冬の影響で雪解けが早く、例年よりも出荷のペースが２週間ほど早いということで、甘くてシャキシャキした歯ごたえがあり上々の出来だということです。

神鍋高原のキャベツは来月上旬まで京阪神などに出荷されます。

２６日夜、ＪＲ片町線で快速電車の非常ブレーキが作動して車両が動かなくなるトラブルがあり、５時間半にわたって運転を見合わせました。

２６日午後９時ごろ、大阪府交野市のＪＲ片町線・星田駅と河内磐船駅の間で上りの快速電車の非常ブレーキが作動して急停止しました。

運転士が電源を入れ直すと車両は動き出しましたがすぐにまた非常ブレーキがかかって動かなくなったということです。

乗客およそ１５０人にけがはありませんでしたが、３時間以上にわたって車内に閉じ込められました。

トラブルの影響でＪＲ片町線は四条畷駅と長尾駅の間で上下線とも運転を見合わせましたが、２７日午前２時半に再開し、２７日は始発から通常通り運行しています。

何かに衝突した形跡や線路の異常はなく、ＪＲ西日本は車両の電気系統の不具合が原因とみて調査しています。