Stolen RBB logo
筆者はRBBの創設メンバーやサブグループに友人が多く、彼らの憂慮と怒りを日本語の媒体で広めて欲しいと頼まれたため、まとめることにする。
RBBのロゴ
作成途中ではあるものの、明らかにRBBのロゴのコピー作品であり、複数のアカウントからその事実を指摘され、拡散されることとなる。
てか川崎海外のウルトラスのロゴパクリすぎな。RBBの色変えただけってやってることくずいからな。
― うぇる (@urj_this) 2016年6月23日
例の件は面白すぎたんだけど、整理しておくと
― かざね( ˙-˙ ) (@heavy_stereo_) 2016年6月23日
・RBBのロゴを、川崎サポが色だけ水色に変えて丸パクリ
・水色はRBBの宿敵であるシドニーFCの色
・RBBはACLで川崎と対戦したことのあるチームのグループ
・RBBは「川崎の歌声なんて聞こえねえ!」とACL@等々力歌っていたグループ
パクリ方がまじでえげつない。 pic.twitter.com/wJNZaWq4cJ
― Yusuke (@yusuke_414) 2016年6月22日
こういうのが日本のサポ文化を薄くするよね。他所のウルトラスロゴ丸パクリとか、たまにいる何となくウルトラ・ザンクトパウリが好きな人とか。ちゃんと調べようね。
― HIGu (@HIGUuc) 2016年6月22日
また、当該アカウントはフォロワーとのやり取りのなかで「自分のデザインではない」旨を呟いており、コピー作品であることを知っていた可能性が高い。
外部からの指摘を受けてか、当該アカウントは当該ツイートすべてを削除し、アカウントのIDも変更しているため、少なくともこの段階でこのゲートフラッグが問題であることは認知していると推測される。
この段階で筆者はRBBサイドに事実のみを報告し、「経過をみよう」との回答を得た。
引き続き、外部からの指摘や非難が相次ぐ。
【BREAKING】Kawasaki Frontale fans finished their job with stolen RBB logo. Skyblue..They've declared a war upon RBB. pic.twitter.com/WFAmZulxky
— かざね( ˙-˙ ) (@heavy_stereo_) 2016年6月25日
@600rrAnko
— ヨー (@600rrAnko) 2016年6月25日
・ロゴを盗用したこと
・因縁チームのカラーに塗ったこと
この2点を平謝りする。「そんな因縁知らなかったから」とか「参考にしただけです」とか余計な事を言わないでね。火に油どころか火薬を投げ込むだけだから。謝る時は謝るだけにする事。謝罪の基本です。
a Kawasaki supporter's imitation of WSW supporters' flag design is arousing bad feelings among them. https://t.co/JUXqbjuVOS
— KAWASAKI-F EN (@frontale_ennews) 2016年6月25日
Lol imagine if we meet them again in the ACL https://t.co/G9Is8WXiSl
— Daniel Carr (@danieljcarrr) 2016年6月25日
よくも完成させたもんだなー。
— FORZA_RAGAZZI (@4ever_ULTRAS) 2016年6月25日
RBBの殴り込みに期待。
よりによって、RBBが最も嫌がる色に変えるんですね https://t.co/AI06HgISTD
— HIGu (@HIGUuc) 2016年6月25日
ウエスタン・シドニー・ワンダラーズのチームカラーの赤黒をあしらったイラストを、勝手に蒼黒に変えたことで、ライバルクラブのシドニーFCの水色と似てしまい、現地関係者がクレームを上げてる。川崎のエンブレムをトリコロールに塗るような暴挙。 https://t.co/h1OX4LVQXe
— いるーか (@iruka12go) 2016年6月25日
一般的な倫理に照らせば、他者の作品を自分のものとして利用することは好ましくはない。サッカーのサポーターシーンにおいては、オマージュといった形で海外クラブのマテリアルを模倣することも珍しくはないが、やはり前提としては倫理的にも法的にもやらない方が吉である。まれに本家の承諾を得て健全な形で余所と同じロゴを使うようなウルトラスも存在するが、今回のケースはそれに該当しない。それどころか、「ベースに」とあくまでもデザインの手柄は自分にあるかのような開き直り方である。
色
今回の問題が一般的な盗作問題と違って特殊なのは、その色である。川崎フロンターレサポーターはRBBのロゴを自分たちのチームカラーである水色に塗り替えるという行為にでた。これはRBBサイドからみると、極めて屈辱的であるといえる。なぜなら水色は彼らが最も忌み嫌うシドニーFCのチームカラーであるからである。
主にホワイトカラー層がサポーター基盤となっているシドニーFCに憎悪感情を常に抱いているブルーカラー層が集まっているのがRBBであり、水色は彼らが一生憎み続ける色である。RBBは赤と黒に異常なほどの誇りを持っており、その事実は「Red and Black」というフレーズが如何に多くのチャントに用いられているかからも分かる。そんな、赤と黒の誇りを具現化したロゴを、あろうことか無知な日本のサポーターによって水色に塗り替えられてしまったのである。
「知らなかったから」では済まされないとんでもない愚行を、川崎フロンターレの当該サポーターは起こしてしまったわけである。
過去の対戦
実はウェスタン・シドニー・ワンダラーズと川崎フロンターレは過去にACLで対戦したことがある。等々力陸上競技場で2014年に対戦した時、RBBはフロンターレの看板にステッカーを貼ったり、数々の攻撃的なチャントを川崎ゴール裏に向かって歌たりしっていた。つまり、今回のゲートフラッグは、「自分たちを攻撃してきたグループ」のロゴを使っていることになる。ゲートフラッグ作成者がそれで良いのなら良いが、滑稽な話ではないだろうか。
警告を無視したこと
こうした事実を踏まえた指摘・警告が6月21日の段階で数多く寄せられていたのにも関わらず、当該サポーターはゲートフラッグの作成を続行し、完成させてしまった。作成続行をするか否かは本人の自由であるとはいえ、ロゴの本家からもクレームが出ている状況下で作成を続行した事実は問題であると言わざるをえない。
本家が怒っていること
こうした一連の問題を受け、RBBのFacebookのフォーラム(非行開)では数多くの非難コメントが寄せられており、川崎フロンターレのゲートフラッグを是認するコメントは何一つ見受けられない。RBBサイドが全体として怒りを表明している以上、今回のデザイン流用は本家からOKが出なかった、と捉えるべきかもしれない。
RBBを怒らせたらどうなるのか
RBBのメンバーの中には「来年ACLでもう一度川崎フロンターレと対戦しようじゃないか。」とすでに息巻いている者も居る。では、実際に対戦したらどうなるのか。RBBが大人しく黙っていることは考えにくい。既述の通り、RBBは水色に対しては容赦しないスタンスである。前回のACLでの対戦では因縁が無かったため、等々力陸上競技場では暴動こそ起こそなかったものの、数々の攻撃的なチャントを川崎ゴール裏に向けていた。今回の一件で因縁が出来上がったため、RBBがさらに川崎フロンターレに対して攻撃的になる可能性がある。
以下、RBBが怒ったらどうなるのかの例である。川崎フロンターレサポーターが同じ目に遭っても、それは今回のゲートフラッグの代償だろう。
【ビッグフラッグ破壊】
シドニーダービー当日に、シドニーFCのサポーターの倉庫に乗り込んで、未使用の新作ビッグフラッグを盗み、写真をSNSにアップした。盗まれたビッグフラッグは2つに引き裂かれ、半分は燃やされ、残りの半分はコルテオで晒されたのち、川に捨てられた。
【相手のマテリアルのスティール】