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【社会】高校生1万人の情報流出 不正アクセス容疑で佐賀の17歳再逮捕佐賀県内の県立中学、高校の生徒の成績などをインターネット上で管理する県独自の教育情報システムに不正アクセスしたとして、警視庁などは二十七日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、佐賀市の無職少年(17)を再逮捕した。 サイバー犯罪対策課によると、このシステムは佐賀県が二〇一三年度に導入した「SEI−Net(セイネット)」。教師と生徒はIDとパスワードでアクセスし、教師は生徒の出欠、学習の進度などを把握でき、生徒は学校からの連絡を確認したり、デジタル教材をダウンロードできる。 少年のパソコンなどからは、セイネットから流出した約二十一万件のファイルが見つかり、生徒の氏名、住所、成績表、生活指導に関わる情報のほか、職員、保護者の情報もあった。これらは少なくとも県立高校六校の生徒約一万人分の情報という。 再逮捕容疑では、今年一月十六日ごろ〜二十日、セイネットに不正アクセスしたとされる。少年は容疑を認めているという。 少年は、システムを利用している生徒のID、パスワードや管理業者のID、パスワードを不正入手した上でセイネットにアクセス。不正取得した情報について、インターネット電話で「情報収集会議」と称する会議を開いて、五〜九人程度の少年に披露したり、仲間内のサイトに掲載したりして自慢していた。 少年は今月六日、有料デジタル放送の視聴に必要な「B−CASカード」を使わずに、パソコンで無料視聴できるプログラムをネット上に公開したとして不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されていた。 <佐賀県の教育情報システム> 佐賀県が独自に構築し、2013年4月に運用を始めた。略称はSEI−Net。県内の県立中学・高校や一部の公立小中学校の計約210校が利用し、生徒や児童の情報を一括して管理している。インターネット上で教師が生徒や児童の出欠や成績を入力すると、専用のサーバーに記録される。生徒が学校からの連絡事項を確認することもできる。 PR情報
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