英のEU離脱受け 独・仏・伊が首脳会談へ

英のEU離脱受け 独・仏・伊が首脳会談へ
イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受け、ドイツ、フランス、イタリアの3か国の首脳が、27日、ベルリンに集まり、イギリスのEU離脱に向けた交渉の開始時期などを巡り調整を図るものとみられます。
イギリスのEU離脱に向けた交渉を巡っては、EU側は、不透明な状況を長引かせるべきではないなどとして早期開始を求める一方、イギリスのキャメロン首相は、交渉は次の首相に任せる考えを示し、EUとイギリスの思惑の違いが鮮明になっています。
こうしたなか、ドイツのメディアは、メルケル首相とフランスのオランド大統領が26日に電話で会談し、「イギリスに対して今後、どのように対応するかを巡って、両首脳の方針が完全に一致した」とするフランス大統領府の見方を伝えています。どういう方針で一致したのか具体的には伝えていませんが、フランスのサパン財務相は27日、フランスのテレビ局のインタビューに対して「フランスとドイツの間で意見の相違はない。離脱の手続きは今すぐ実行されるべきだ」と述べています。
ドイツのベルリンでは、27日、メルケル首相とオランド大統領、それにイタリアのレンツィ首相の3か国の首脳が対応を協議するほか、これに先立って、EUのトゥスク大統領もメルケル首相と会談する予定で、イギリスの離脱交渉の開始時期などを巡り調整を図るものとみられます。