ロンドン=山尾有紀恵
2016年6月27日07時22分
欧州連合(EU)からの離脱が決まった英国で、EU各国から集まる新鮮な食材が、庶民の食卓に届きにくくなるかもしれない。ロンドン中心部の市場を歩くと、そこでも「残留派」と「離脱派」から賛否両論が聞こえてきた。
フランス産チーズにイタリアの生ハム、ギリシャのイチジクにスペインのパプリカ――。EU各国の特産品があふれるロンドン中心部の市場を土曜の午後に訪れると、食材を買い求める市民でにぎわっていた。
「EUに入って英国の食卓は豊かになった。離脱したら食品が高くなるのではと心配している」。市場に毎週、買い物に来るマリー・ハンソンさん(58)は言う。残留に投票したが、結果は離脱。「ポンドは下落し、ビジネスは苦しみ、結局、庶民が代償を払うことになる」と懸念する。
逆に、EUによって英国の貿易が制限されていたのだ、という人も。離脱に投票したスーザン・アネット・サマーズさんは「EUは貿易に制限を課しすぎている。離脱により、中国やインドなどEU外との貿易も自由に選択できるようになる」と話す。
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朝日新聞国際報道部
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