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「20年に木造天守」断念へ 名古屋城構想で河村市長

 名古屋城天守閣の木造復元構想で、名古屋市の河村たかし市長は27日の定例会見で、完成目標について「(2020年の)東京五輪、(愛知県と共同誘致する26年予定の)アジア大会、(27年の)リニア開業などの『山』を考えるのが私の仕事。諸般の現実が横たわっているので、いろいろ検討しなければ」と述べた。市長は東京五輪に合わせた「20年7月完成」に強いこだわりを見せていたが、29日に会期末を迎える市議会定例会で関連予算案が継続審査となる見通しが強まり、事実上、この目標時期を断念するもようだ。

 市議会では、20年7月完成を前提とした基本設計費など計10億円の予算案が審議されているが、可決の見通しは立っていない。木造復元自体には議会側にも賛成意見が多く、市長は「20年7月」の旗を降ろした上で、完成時期を含めて工程や収支計画の再検討に入るとみられる。

 今後、20年7月完成を目指して設計・施工の優秀提案に選ばれた竹中工務店案の扱いが課題となる。市長は「今のところは当初案で(議会に)お願いしたいが、現実がある」と述べた。

(中日新聞)

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