安倍首相、演説で「甘い言葉と…」 党首走る
連日、分刻みの街頭遊説 左手は忙しく
マイクを握って動かない右手とは対照的に左手は忙しい。指で数字を示しては拳をつき上げ、自民党の安倍晋三総裁は看板の経済政策「アベノミクス」の実績と継続を訴える。
参院選公示の2週間前から事実上始まった街頭遊説は連日、分刻みだ。民進、共産など野党4党が候補者を統一した「1人区」(改選数1)を中心に全国を回ってきた。演説では「気を付けよう。甘い言葉と民進党」が決まり文句。政策の異なる野党共闘を「無責任」と批判する。
26日には甲府市で、演説会場の神社の参道を埋め尽くした有権者と笑顔でハイタッチ。英国の欧州連合(EU)離脱問題も絡め「今こそ日本政治の安定が世界から求められている」と訴えた。27日午前は神戸市に入った。【梅田啓祐】