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【プロ野球】

広島、18年ぶり9連勝 20年ぶりの貯金14

2016年6月27日 紙面から

広島−阪神 9回裏、落球でサヨナラ勝ちとなり喜ぶ松山(背番号44)ら広島ナイン=マツダスタジアムで(吉澤敬太撮影)

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◇広島4−3阪神

 広島が逆転サヨナラ勝ちで18年ぶりの9連勝。2−3の9回2死満塁から会沢が左前に同点打を放ち、失策で決着した。5番手オスカルが2勝目。阪神は8回まで1安打2失点だった岩貞が踏ん張れず、最後は外野飛球の処理を誤った。

     ◇

 マツダスタジアムの「悲」が「喜」に変わった。3−3の9回2死満塁。代打・松山が左中間に高々と上がるフライを打ち上げた。左翼・俊介と中堅・中谷が衝突し、落球。三走・鈴木が生還し、98年以来18年ぶりの9連勝をつかみ取った。

 「うちの打線はこのままでは終わらないという雰囲気がある」。誰も予想できなかった結末を松山はそう振り返った。

 6月だけで5度目、今季6度目のサヨナラ勝利へつないだのは、同点適時打で岩貞を降板に追い込んだ会沢だ。1点ビハインド。丸の左前打で始まった9回。安打と四球で2死満塁となると、集中力を極限に高めた。岩貞が1ボール2ストライクから投じた6球目。「前の打席はチェンジアップでやられていたので、真っすぐかチェンジアップだと思っていた」。その変化球を左前へはじき返す同点打。サヨナラへの機運は最高潮に達した。

 8回までに岩貞から放った安打は新井のソロ1本だけ。18日のオリックス戦で2戦連続サヨナラ弾を放った鈴木を「神ってる」と表現した緒方監督は「信じられない形で勝ちが取れた。信じられない幕切れ…」と顔を紅潮させた。

 2位巨人に8ゲーム差をつけ首位を独走。貯金は96年以来、20年ぶりの14とした。本拠地10連勝のうち、サヨナラ勝ちが5度。真っ赤な大声援の後押しを受け、25年ぶりの悲願の優勝へ突っ走る。 (井上慎也)

 

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