ニホンライチョウ4羽が誕生 上野動物園

ニホンライチョウ4羽が誕生 上野動物園
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近い将来、絶滅の危険性が高いと指摘されている国の特別天然記念物、ニホンライチョウのヒナ4羽が26日、東京の上野動物園で誕生しました。
この取り組みはニホンライチョウの人工繁殖につなげようと、環境省が昨年度から行っているもので、今年度は長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳で採取した野生の卵、12個が東京の上野動物園など全国3か所の施設に運ばれ、ふ化器で温められてきました。
このうち上野動物園では4個の卵が温められてきましたが、26日午前9時ごろに1羽目のヒナがかえったあと、26日午後9時ごろまでに合わせて4羽のヒナが相次いで誕生したということです。
ニホンライチョウの人工繁殖を目指す取り組みは、昨年度も上野動物園と「富山市ファミリ-パーク」の2か所で行われ、合わせて9羽のヒナが生まれました。しかし、上野動物園でふ化したヒナはすべて死んだほか、富山市ファミリーパークで育った3羽はいずれもオスだったため、今回のヒナの誕生が、人工繁殖につながるか期待されます。
環境省は「将来的な繁殖に向けた大きな一歩で、ほかの施設でも無事にふ化と飼育が成功することを期待したい」と話しています。