プーチン大統領「グローバルな影響を与える」
【モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領は訪問先のウズベキスタンで24日、英国民投票の結果について「欧州や英国だけでなく、我々(ロシア)を含めグローバルな影響を与えるのは避けられない。プラスとマイナスのどちらの影響が多いかは今後分かる」と述べた。
英国は、ウクライナ問題を巡るEUの経済制裁など対露強硬策を主導してきた。プーチン氏は「(英国の離脱がEUの)制裁政策に影響を与えるとは思わない」と述べる一方、「我々は良き行いには良き行いで応じる用意がある」と、EUの政策変更を訴えた。
プシコフ下院外交委員長は24日、露国営テレビに対し、「(欧州で起きた)政治的大地震だ。6・24を境に欧州はこれまでとは異なる姿になる」などと述べ、今後の欧州の弱体化を予想した。また、「英国を通じて欧州政治への影響力を強めようとしてきたオバマ米政権にとっても大打撃だ」と指摘した。
リベラル派として知られるクドリン元露財務相はツイッターで「残念だ。英国もEUも経済的に弱くなる。ロシアは(経済停滞や欧米との対立など)もっと大きな自分の問題を抱えており、ロシアへの影響はない」と述べた。