英首相の後継者選びが本格化 選考難航の予想も
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イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択し、キャメロン首相が辞意を表明したことを受け、与党・保守党内で後継者選びが本格化します。離脱派のリーダー、ジョンソン下院議員が最有力だとされていますが、党内からの批判も強く、選考は難航することも予想されます。
キャメロン首相は国民投票でみずからが支持した残留派が敗れたことを受けて辞意を表明し、ことし10月までに新たな首相を決めるべきだという考えを示しました。
これを受け、与党・保守党内では後継者選びが本格化する見通しで、イギリスの新聞各紙は26日、後継者の候補の顔ぶれを紹介しています。各紙は離脱派のリーダー、ジョンソン下院議員が最有力だとしていますが、元来は親EUとされ、キャメロン首相から再三、残留を支持するよう要請されたにもかかわらず、突然、離脱支持を表明したジョンソン氏に対し、保守党内では首相の座を狙って態度を変えたなどという批判が強まっています。
このほか、残留を支持したものの目立った運動はしなかったメイ内相や、離脱を支持したゴーブ司法相らの名前が上がっていますが、国民投票で2つに割れた保守党内で、今のところまとまった支持を得ている候補はおらず、選考は難航することも予想されます。
キャメロン首相は離脱に向けたEUとの交渉は、次の首相に任せる考えを示していますが、新しい首相の選考が難航し政治が混乱すれば、離脱に向けたEUとの交渉にも影響を与えることになりそうです。
これを受け、与党・保守党内では後継者選びが本格化する見通しで、イギリスの新聞各紙は26日、後継者の候補の顔ぶれを紹介しています。各紙は離脱派のリーダー、ジョンソン下院議員が最有力だとしていますが、元来は親EUとされ、キャメロン首相から再三、残留を支持するよう要請されたにもかかわらず、突然、離脱支持を表明したジョンソン氏に対し、保守党内では首相の座を狙って態度を変えたなどという批判が強まっています。
このほか、残留を支持したものの目立った運動はしなかったメイ内相や、離脱を支持したゴーブ司法相らの名前が上がっていますが、国民投票で2つに割れた保守党内で、今のところまとまった支持を得ている候補はおらず、選考は難航することも予想されます。
キャメロン首相は離脱に向けたEUとの交渉は、次の首相に任せる考えを示していますが、新しい首相の選考が難航し政治が混乱すれば、離脱に向けたEUとの交渉にも影響を与えることになりそうです。
労働党でも混乱広がる
イギリスが国民投票で離脱を選択したことを受け、所属議員の多くが残留を支持した最大野党・労働党の内部では、コービン党首が熱心に運動を行わなかったなどとして辞任を求める声が強まっています。
労働党のコービン党首は26日、「影の内閣」で外相を務めていた議員が、党首が残留派の運動に消極的だったと批判したことなどから、この議員を更迭しました。
これを受けて、「影の内閣」のメンバー10人以上が党首を支持できないなどとして相次いで辞任し、今後、これに追随して辞任するメンバーはさらに増える可能性もあるとみられます。
コービン党首は続投する意向を示していますが、31人の「影の内閣」のメンバーのうち3分の1を超える議員が辞任する異常事態となっていて、党内のコービン党首に対する辞任への圧力は一段と強まりそうです。
イギリスでは与党・保守党もキャメロン首相の後継者の選考を巡って、今後、党内が対立し難航することも予想されるなど、与野党で混乱が広がっていて、国民投票の結果を受け政治の混迷が深まっています。
労働党のコービン党首は26日、「影の内閣」で外相を務めていた議員が、党首が残留派の運動に消極的だったと批判したことなどから、この議員を更迭しました。
これを受けて、「影の内閣」のメンバー10人以上が党首を支持できないなどとして相次いで辞任し、今後、これに追随して辞任するメンバーはさらに増える可能性もあるとみられます。
コービン党首は続投する意向を示していますが、31人の「影の内閣」のメンバーのうち3分の1を超える議員が辞任する異常事態となっていて、党内のコービン党首に対する辞任への圧力は一段と強まりそうです。
イギリスでは与党・保守党もキャメロン首相の後継者の選考を巡って、今後、党内が対立し難航することも予想されるなど、与野党で混乱が広がっていて、国民投票の結果を受け政治の混迷が深まっています。