参院選。各党の実力を見極める3つのポイントはここ
選挙期間中は、メディアも街中も政策のウィンドウショッピングと化す。どの政党がどのような政策を我々国民に売ってくれるのか、国民はどの政党の政策を買うのか。もちろん、すべての政策が一致する政党はまずないだろう。すると、どの点に力点を置くのか、になるが、これは個人の問題となる。
選挙ではいろいろな政策を見なければいけないが、大きなポイントは、安全保障と経済である。選挙公約を見ても、いろいろ書いてあるから、判断に迷ってしまうだろう。
そこで、安全保障と経済について、単純な質問を三つ考えてみよう。それらについて各党がどう考えるかを見ることで、どの政党に投票すべきかが簡単にわかる。各党によるテレビ討論では、そうした疑問に答えてくるときもあるので、それを参考にしてもいい。
まず、安全保障では、「自衛隊について合憲か違憲かのどちらと思うか」という質問がいい。高校や大学で憲法を習うと、自衛隊は違憲であると教わることが多い。
実際の憲法学者の大半は、自衛隊は憲法違反であるとしている。筆者が学生時代にも自衛隊は憲法違反であると習った。
しかし、社会人になったら、自衛隊は合憲であることを前提として社会の仕組みができていることがわかった。もし自衛隊が違憲であれば、将来は自衛隊をなくすべきだ。しかし、自衛隊が合憲であれば、このまま自衛隊があっていい。
ちなみに、自民、公明、おおさか維新は自衛隊を合憲としている。共産は一貫して自衛隊は違憲という立場だ。民進は自衛隊が合憲という立場である。民進は共産とこの参院選では共闘しているので、両党から推された候補者は股裂き状態になる。
具体的には、個別的自衛権の行使についてである。民進党は自衛隊合憲、個別的自衛権の行使も問題ないとしている。ただし、共産は自衛隊違憲としているので、個別的自衛権も行使できない、という立場だ。となると、両党は、一体国防をどのように行うのだろうか。
-
イギリスがEUを離脱したら、日本経済への影響は「リーマン級」!? そのインパクトを試算してみた(2016.06.20)
-
民進党の参院選「当落調査」を入手! 意外な結果に安倍総理も戦慄、これが全選挙区の勝敗だ(2016.06.20)
-
参院選、自民党を取り巻く「不穏」な空気〜調子に乗る与党に「お灸を据えたい」層が確実にいる(2016.06.24)
-
三菱自動車、歪んだ「エリート意識」の末路〜10年前に書かれた池井戸潤『空飛ぶタイヤ』の洞察力がスゴい(2016.06.26)
-
トンカツとから揚げ、太るのはどっち? 元タニタ勤務の管理栄養士が教える「ヤセたかったら、こっちを食べなさい」(2016.06.25)
- 英国離脱「リーマン級の経済危機」を避けるために、いま日本政府がすべき5つのことを示そう (2016.06.27)
- イギリスがEUを離脱したら、日本経済への影響は「リーマン級」!? そのインパクトを試算してみた(2016.06.20)
- 年金を「人質」にして増税を呼びかける財務省の作戦にダマされるな!~日本の社会保障は、それほど脆弱ではない(2016.06.13)
- 財務省よ、まだ無茶な「国民洗脳」を続けるつもりか! 「増税しなければ国が滅ぶ」の大ウソを暴く(2016.06.06)
- 消費増税延期は断固正しい! そのメリットをどこよりも分かりやすく解説しよう(2016.05.30)
- 衆参ダブル選になったら? 驚異の的中率を誇る「青木率」で自民党の獲得議席を予測してみた(2016.05.23)