兵庫県内の企業・団体のトップが参加する「神戸新聞LEADERS倶楽部(リーダーズ・クラブ)」の本年度第1回交流会が20日、神戸市中央区内であった。約70人の出席者を前に、プロ野球の阪神タイガース監督などを務めた野球評論家の岡田彰布氏が「野球人生道一筋」をテーマに講演した。
岡田氏は阪神やオリックスでの監督やコーチ時代、「心の中で選手を区別する」ことを念頭に指導したという。高卒の有力選手が多くのコーチから打撃指導を受けた話を例に挙げ、「いろんな言葉が頭に入って自分のスイングを忘れてしまう。壁に当たって聞きに来るまでは教えなかった」と振り返った。
プロで活躍する選手の条件として実力だけでなく、「良い指導者と会えることや、けがのタイミングなど運も必要になってくる」と強調した。(宮崎真彦)