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【英EU離脱】
在日英国人「国の崩壊見ているよう…」
英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱支持が残留支持を上回ったことを受け、在日の英国人や在英経験のある日本人からもさまざまな声が聞かれた。
「国の崩壊を見ているよう。メチャクチャだ」。ロンドン出身で大阪市北区のパフォーミングアート・コーディネーター、小玉ロバートさん(27)は、開票状況を伝えるニュースに目をやった。「EU諸国に移住している英国人も多くいる。『移動の自由』があるから、自由に行き来できたのに」と憤った。
英語学校「UKPLUS Osaka」(大阪市北区)の講師で、バーミンガム出身のトーマス・クープランドさん(28)はEU残留に投票したという。「首相も辞意を表明し、経済政策も転換を迫られる。今後の行き先が心配だ」と話した。
一方、在英経験のある日本人にとっても今回の国民投票は大きな関心事だった。
大学時代にイギリスに留学経験があり、現在は証券会社で働く名古屋市中村区の中島友也さん(30)は、16日に残留派の女性議員が射殺された事件を受け民意が残留に傾いていたとし「個人的にも残留にメリットがあると感じていた」と結果に驚きの表情を見せた。
すでに株価にも大きな影響が出ていることから「今後のEUと英国の交渉を見守り、どのような経済政策が行われるか注視したい」と話した。