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韓国警察が座り込みのセウォル号遺族4人を連行 母親ら2人けがか
304人が死亡・行方不明になった2014年4月の韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、韓国警察は26日、政府が事故原因の解明を妨害していると抗議しソウルの政府庁舎前で前日から座り込みを始めた事故犠牲者の遺族計4人を連行した。連行の際、遺族側と機動隊が衝突し、遺族側によると、事故で子を失った母親2人が負傷し病院で手当てを受けた。
事故では、特別法に基づき原因究明を進めてきた特別調査委員会に対し、韓国政府が6月末で調査を終了するよう要求している。遺族と調査委は、沈没した船体の引き揚げも見通しが立たない状況での終了要求に反発し、25日夜に政府庁舎のそばで数千人規模の抗議集会が開かれた。
その後、遺族約50人が庁舎前で座り込みを開始。26日、遺族らが設置した日よけシートの撤去に警察などが乗り出し、抗議した「4・16家族協議会」の兪敬根執行委員長ら4人が警察に連行された。(共同)