「人を殺す予算」と発言、取り消す
共産党の藤野保史政策委員長は26日のNHK番組で、初めて5兆円を超えた今年度予算の防衛費について「人を殺すための予算でなくて、人を支えて育てる予算を優先する改革が必要だ」と述べた。これに対し他党からの批判が相次ぎ、藤野氏は同日、発言を取り消すとコメントを発表した。
藤野氏はコメントで「安全保障法制と一体に海外派兵用の武器・装備が拡大していることを念頭にしたものだが、発言はそうした限定を付けずに述べ不適切」とした。
番組では藤野氏の発言に対し、自民党の稲田朋美政調会長が「言い過ぎだ。(防衛費は)日本を守るためだ」と反論した。【松本晃】