2016-06-26

インターネットの向こうには現実しか無かった。

からVRの向こうにもきっと現実しか無い。

仮想現実に対する驚嘆は第二の現実誕生を祝う言葉ではなくテクスチャレンダリングへの賞賛以上の意味を持たない。

そこではやはり我々の現実の延長だけが存在する。

そこでプログラミング予測不能の行動を起こすのはそこに人の手を離れた力が介在するのではなくただ人間の見落としによってメモリに格納された数値に以上が発生しているだけだ。

インターネットの向こう側には第二の現実誕生することはなく。

常に現実の延長線上の物語事象があり、極めて不特定多数回線を共有したテレビ電話拡張版以上の存在であることはなかった。

仮想現実もそこは変わらないのだ。

我々は新しい現実を手にすることはない。

科学技術が新しい現実を我々に与えるのはまだ先の話だ。

ただただ思う。生まれ時代を間違えた、と。

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