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【中国トンデモ事件簿】
鉱山労働者17人を殺害し、事故に見せかけ賠償金だまし取る その「血塗られたビジネス」の実態とは…
当初は1日300元(約5千円)ほどの好条件で労働者を鉱山勤務に誘うが、新京報の取材によると「だいたい働き始めて3日で手を下していた」(警察当局)。殺人の手口は。まず坑内で被害者を殴って気絶させ、石を満載した運送車の下敷きにしたり、岩盤の崩落事故を装ったりする。爆発事故に見せかけたケースもあった。
殺人の後は、死者の親族を探し出して騙し、自ら親族を装って鉱山経営者に賠償を請求する。賠償額は50万元(約800万円)~80万元余りだったという。
賠償金を手にして仕事が「完成」すると、犯罪グループのメンバーは一斉に辞職し、次なる被害者の物色を始める。
被害者の多くは偽名で鉱山に雇われ、遺体は火葬後に捨てられていたという。
中国では管理がずさんで労災事故が相次いでいるヤミ鉱山・炭鉱も多く、犯行グループはこうした状況を利用したといえそうだ。