いまのわたしにできること

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いまのわたしにできること

当ブログは、わたしが妊娠中や育児中に悩んだり困った経験を、日々の生活や過去の日記をもとに、書きつづっていくブログです。 そのほかにも、節約やお金の記事、美容の記事、思ったことなどを書いていきます。一緒にがんばれるような仲間ができたらうれしいな。よかったら気軽のメッセージくださいね。よろしくお願いします。

ギャンブル依存症を治療しにくい、たったひとつの理由

お金 生き方

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前回、こんな記事を書きました。

 

www.pilattu.com

 

この記事は、わたしの父親が、わたしが小さなころからギャンブル依存症だったこと、それに対し、自分がどんな対応をしたかをまとめたものでした。

 

いろいろなご意見をいただき、ありがとうございました。

 

多くのコメントにとても励まされましたし、同じように悩んでいる人がいることに、びっくりしたりもしました。

同じような境遇の方、つらいですよね。

 

病気なんだから、治療をしっかりしたほうがいいんじゃない?というありがたい意見もいただきました。

 

確かにしたいのは山々なんですけどね…

今回は、ギャンブル依存症が、治療、そして完治させくい理由をお話しします。

 

もし、ほかにいい方法を知っている方がいたら、教えていただけたら、とてもうれしく思います。

 

ギャンブル依存症だけでなく、ほかの依存症(アルコール、薬物、買い物などなど)の中でも起こりうる、借金をしてしまっている状態。

 

これが治療の妨げになることが多いです。

 

そして、本人が何とか働いて、お金を返す意思がある場合。

この場合は、なかなか厄介です。

借金があると、なぜ治療・完治が難しくなるのか

金銭的に、入院させることができない

例えば、一般的な依存症の場合だと、なんとかして、強制的に入院させることができますよね。

でも、多額の借金をしていて、毎月、何十万円の返済に追われている。

 

そんなときに、借金を放りだして入院させるのは、かなり勇気がいる行動です。

入院するとなると、会社を休まなければいけなません。

すると、当然ながらお給料は入ってこない。

当然、借金をしている人に貯金なんてあるわけありません。

 

入院費用を払い、借金をかわりに返しながら、自分たちの暮らしを続けるって、相当お金持ちでないと対応できないんじゃないでしょうか?

 

入院している間も、借金は待ってはくれません。払い込みが遅れると、利子がかかります。

ちなみに、一般的な入院期間は1~3か月らしく、入院費用は1か月10万程度、かかることが多いそうです。

(病院によっては、治療費を分割で払える病院もあるようです)

社会的に、入院させることができない

もしかしたら、ギャンブル依存症で入院したのが会社で問題になり、仕事をなくすというリスクもありますよね。

 

それに、1~3カ月の間、休みを取れるのでしょうか?

なかなかむずかしいですよね。

 

本人が治療を猛烈に拒否する

いくら依存症といっても、相手は人間です。

ロボットではありません。

 

借金を散々されて、みんな困っているからと、ボタンをポチっと押して、強制終了できたらどんなにいいでしょう。

実際は精神科に入院はもちろん、受診することすらかなり大変でした。

(泣きながら説得して、やっと一回、一緒に病院に行ってくれました)

依存症になると、自分が依存症になっているのすら、気づかない人もいるようです。

 

ギャンブル依存症のチェックリスト

「はい」「いいえ」で答えますが、「はい」が7つ以上あったらギャンブル依存症と疑うべきでしょう。まず専門医によるカウンセリングを受けることが必要です。また「どちらとも言えない」、「分からない」という場合は「いいえ」にしておきましょう。

 

1 ギャンブルをするために、仕事や授業を休んだり早退したことがある
2 自分のギャンブルによって家庭、家族が不幸だ
3 ギャンブルをすると回りからの目が気になる
4 ギャンブルをした後、特に負けたときに自責の念にかられる
5 借金はギャンブルでどうにかできる
6 ギャンブルは向上心を低下させている
7 負けたときには、すぐに取り戻したいと次のギャンブルを行うことを考える
8 勝った場合、再度チャレンジして勝とうと思う
9 持参金がゼロになるまでやってしまうことが多い
10 ギャンブルのため、またはそれに関する借金をしたことがある
11 ギャンブルのために溜めたお金は他のことには使わない
12 ギャンブルのためなら、大切にしていたものも売っても良い
13 家族よりギャンブルの方がとりあえず大切と思ったことがある
14 最初の予定よりギャンブルを長時間行うことが多い
15 いろいろな悩みやストレス解消のためにギャンブルに行ったことがある
16 ギャンブルのための借金をするなら少々違法でも問題ない

17 失望したり辛くなったり、空しくなったときにギャンブルをしたくなる
18 ギャンブルのことを考えると不眠になることがある
19 ちょっと運が向いていると感じたときにはギャンブルをしたくなる
20 ギャンブルで負けて自殺したくなったことがある

 

ちなみにうちの父も、精神科で同じようなチェックをうけ、間違いなくギャンブル依存症で、すぐにでも入院したほうがいいくらいだと医師に言われたのに、本人は全く自覚がありませんでした。

 

「依存症なんかじゃないよ!」って、怒って言うのです。

そこ以外は確かに普通なんですがね…

 ギャンブル依存症を治すために効果的といわれていること

①家計簿をつける

金銭感覚を取り戻すために効果的です。
ギャンブルに使ったお金や、コンビニや買い物をした際のレシートもとっておいて、家計簿をつけます。
そうすることで、ギャンブルにいくら使っているのか、客観的に見えるようになります。

 

②お金の管理を徹底する

外出の際は、お金を持ち歩かないことです。
そして、お札を入れないこと。これは鉄則で、キャッシュカードやクレジットカードも持ち歩かないようにします。
不安な方は、家族に預けておきましょう。
金銭感覚が戻るまでに、最低3年間は管理が必要だそうです。

 

③賭け事、ギャンブルの情報を一切たつ

パチンコや賭け事に関する情報を、一切遮断する必要があります。

広告、新聞・雑誌・インターネット、すべてです。

宝くじですら、賭けごとの要素があるのでやめさせるように言われました。

 

④嘘をつかない

パチンコ依存症の方の多くは、日常的に嘘をついたりするのが習慣になっています。
ギャンブルをしてしまった場合にも正直に打ち明け、嘘をつかない癖をつけましょう。

 

自助グループに参加する

自助グループが行う「集団精神療法」では、依存症患者同士が体験を話したり聞いたりすることによって、治療していくという方法がとられています。


ギャンブル依存症は薬による治療がないため、この治療法が最も効果的であるといわれています。


回数としては、週に2~3回いき、2年くらい通うことが理想的です。

⑥病院で専門的な治療を受ける

精神科病棟には、ギャンブル依存症を専門としたプログラムが用意されていて、入院して規則正しい生活することからはじめます。

専門的な治療とは、自助グループのミーティングのような「集団精神療法」なども含まれます。
日常と切り離されることによって、生活の改善や依存症の回復など、確実な効果が見込めます。

 

実際どうだったのか。

ノートに買ったものすべてを書き出す方法は、はじめの数日でやらなくなり、やめてしまいました。

お金も、クレジットカード類をすべてわたしが管理したのでよかったのですが、やはりあるお小遣いでは足りずに前借しようとしたり、多くもらおうとしてきます。

 

うちの家族はきつく言って貸さないようにしていますが、挙句の果てに、兄や友人から借りたり。

借りたお金は、勝ったときに返してはいるようですが、これではパチンコから離れるのは不可能です。

 

宝くじもこっそり買ったりして、もはや止めるのは不可能な状態です。

さすがにわたしも仕事もしているし、子どももいるし、ずっと見張ってるわけにもいかないですしね…

ウソやごまかしも普通にします。パチンコに行くためなら、何とも思わないんでしょう。

 

入院治療、自助グループも本人の拒否と、実際仕事で予定が合わず、行けずじまいです。

 

まあでも、働いてくれているだけマシなのかな。

わたしがもう数年、管理を続けて、もう少し毎月の支払い金額に余裕ができたら、バイトをやめて、自助グループに通ってほしいというのが、希望ではあります。

 

わたしが父のギャンブル依存症から解放されるとき

これを考えてみたが、3つしかない。

1つめは、父が死んだとき。

こうなればもう、新たに借金を作ってくるんじゃないかという心配も、支払いも逃れられる。

しかし、いくらなんでも、実の父だし、死んだら悲しいんだろう。

どれだけひどいことをされても、小さいころ、やさしくしてくれたり、楽しかった思い出はまだ残っている。

2つめは、わたしがもっと稼げるようになったとき

さすがに世帯年収3千万くらいあって、年収分くらい貯金できるようになっていれば、いざというときに備えることができる。

そうすれば、わたしは今までのように管理はしなければいけないが、だいぶ心の余裕ができる。

他の家族も守ってあげられる。

入院治療だって、時を見て、受けさせることができる。

3つ目は、父がパチンコをやめることができたとき

これが一番理想ではあるが、ハードルはかなり高いだろう。

20年以上もの間、そんなことを繰り返した人をかえるのはむずかしい。

 

そもそも、治療にはギャンブルすべてを断つことが必要で、それができていないのだから。でもあきらめて何もしないわけにはいかない。

 

とにかく、父の給料の管理を続け、借金を減らす手助けを続けること。

 

自分が稼げるようになること。

 

そして、大きなローンが減った頃合いを見て、入院治療や通院治療だけでも受けてもらうのが最善なのかな。

 

答えは見つからないし、手探りだけれど。

これを乗り越えたらまた自分も成長できるんじゃないかな。

 

ちなみにギャンブル依存症患者に借金があって入院する場合、借金を一旦停止するような措置があったら救われるとは思うが、そこを当てにするのはやめておこう。

 

わたしは国や、行政や、他人に期待するのはもうやめたのだ。

 

結局、何か不満がある場合。変えたい場合。

人を動かそうとすればするほど、消耗する。だって、どうにかしたいに決まっているんだから、本気になってしまう。そして、自分のエネルギーまで落ちてしまう。

 

他人より自分をコントロールするほうが、格段に早い。

 

だからこそ、‘いまのわたしにできること‘を一つずつ、ひたすらやっていくまでだ。