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もっともっと精進しよう

2016年6月18日(土曜日)
【ドイツ】 バンベルク






麦畑の中で目を覚ました。








見渡す限りの緑色の若い麦が風にそよいでいる。

とても静かで、遠くを車が走る音がかすかに聞こえる。


畑の中をのびる一本道に止めていたこの車。

トラクターとかが来なくてよかったな。







昨日に続いての青空が嬉しかった。

風が気持ち良かった。



今日もちゃんと歌えそうだ。


カンちゃんと2人で麦畑の中で歯を磨いた。
































お昼くらいには目的地だったバンベルクに到着した。

ウルムほどではないが、まぁまぁの町で、大きな建物がたくさん道沿いに並んでいた。



いつもの路上パーキングはここでは1.5ユーロで2時間だ。










車を止めて早速町に向かうと、そこにはなんとも風光明媚な町並みが待っていた。











町の真ん中をドナウ川がゆっくりと流れているんだけど、その上に何本もの小さな石造りの橋がかかり、門が旧市街の入り口に口を開けている。


建物に描かれている絵画はとても見事で、その周りに広がる町の様子も全てが古めかしく、優雅で、中世の面影をそのままに残していた。












小さめのプラハって感じかな。

でもその小ぢんまりした感じがまた秘密基地みたいでワクワクしてくる。

ちなみにここは世界遺産の町。




















ドナウに沿った旧市街エリアにはものすごい数の観光客がおり、それこそ石橋の上で歌っても良さそうだけど、もうひとつのメインのショッピングストリートも見に行ってみた。


するとそこには広くてゆったりとしたホコ天の道がかなり長くのびており、しかも土曜日だからか市が立っており、果物や野菜など色んなものを売る露店が通りに並んで、まともに歩けないくらいの混雑になっていた。










おお、こりゃすごいぞ。
















ショッピングストリートの中にハンバーガー屋さんを見つけ、そこでちゃちゃっと腹ごしらえしたら早速H&Mとミュラーの間というドイツでの最高のポジションでギターを取り出した。







向こうの方に地元の物乞いと反対側にはジプシーの物乞いがいる。


横柄なのは決まってジプシー。

地元の物乞いさんはみんな、この町にウェルカムって雰囲気が多いけど、ジプシーはマジで敵対心むき出しにしてくる。



彼らはずんぐりした丸い体型で、鼻がわし鼻で目が鋭く、いつも顔をしかめている。

ブルガリアやトルコのあたりの顔に似ているんだけど、またどこか違うし、ジプシーはすぐにジプシーとわかる身体的特徴がある。



女の人は髪の毛が完全な金色で、だいたい生え際は黒いというプリン色だ。

そしてほぼ必ず地面に引きずるくらいのロングスカートを履いている。

ほっかむりも多い。



そして肌の色が黒い。



もう一目見ただけでジプシーとわかる。





そして彼らは俺の歌ってる前に来て、遠慮なくギターケースのお金をしげしげと眺め、たまに横に来て楽譜を覗き込み、俺の足元から頭までなめまわして歩いていく。

しかめつらで。




人生がそのまま顔に出るってのがこれほど分かりやすい人種もないと思う。


ハングリーっていう紙を持って、でっぷり太ったおばちゃんが地面に座って横柄に金を請求してくるけど、誰もお金あげないよ。



これからまだまだバッティングするだろうなぁ。







































路上は絶好調だった。


ありがとうを言いすぎで曲が進められないやつだ。

町はとても静かで、アルペジオでジョニミッチェルなんかを歌うとみんな足を止めてくれ、親は子供たちを抱きしめ、恋人たちは距離を縮めてキスをしている。


最近お気に入りでヘビーローテションしているガースブルックスのイフトゥモローネバーカムの受けが半端ない。


ストーンズのルビーチューズデイもみんな一緒に口ずさんでくれるし、ドゥービーのサウスシティーミッドナイトレディーもいい感じだ。


やっと英語のオールディーズが通用するエリアに来たんだなぁと嬉しくなる。



インドとかだとせいぜいビートルズくらいしか受けないもんだ。
















小さなお客さん!






こういう子が目の前に来ると嬉しくなるなぁ。




この生き物なにしてるんだろ?って思ってるのかな。

周りの人たちもそんな光景に笑顔になる。
















途中、雨が降ってカフェに避難している間もやらなければいけないことは多い。

俺は日記書きとブログの投稿、カンちゃんはルートのリサーチや予約関係、それにブログの整備やアドセンスの調整など。


カンちゃんもなかなか忙しい。


















黙々と作業をし、雨が止んだら第2ラウンド。


路上駐車が時間オーバーにならないよう気をつけて、カンちゃんに時間毎にチケットの延長をしに行ってもらい、順調に歌うこと4時間くらい。









昨日に続いて久しぶりにみっちり歌うことができた。



周りに座って聞いてくれているたくさんの観客たちに、今日最後の曲ですー!と声をかけてスタンドバイミーを歌った。




ずっと隣に腰かけて、歌ごとに拍手しながら読書していた高校生くらいの女の子、親子連れ、カップル、上品なおばさんたち、みんなが笑顔で最後の拍手をくれて今日の路上は終了。




ギターケースに入っているお金にいつものように手を合わせ、感謝の気持ちとともに回収。

紙幣だけで200ユーロ近くあり、恐ろしいほどのコインの数になりマジで鈍器くらい重い。


今日のあがりは420ユーロ。50700円。













本当にいい町だ。

地元民エリアと観光客エリアがきっちり分かれているのが素晴らしい。





どちらも人がとても多いので、連日やるんだとしても今日はこっち、明日はあっち、と振り分けることができる。


観光客相手ならば毎日日替わりなので新鮮なお客さんたちばかりだ。

大きさも大きすぎず小さすぎず、なんでも揃っていてなおかつとても美しい歴史の町。


ここならコンスタントに300ユーロは出せるし、滞在するにもとても居心地が良さそうだ。




でも先に進もう。

この先にまだまだ素敵な町と新しい出会いが待ち構えているんだから。











ていうかドイツ人ビール飲みすぎ。















ドイツ人は外飲みでケース買いという気合いの入りかた。








土曜日だもんな。俺たちも混ざりたかったけど明日はまた用事があるので少しでも先に進むことにした。


バイバイ、バンベルク!!めっちゃいい町だったよ!!























この日もまた草原の中にある小さなパーキングエリアに車を止めて寝た。


あー、喉も調子いいし、やっと稼げ出したし、いい感じだ。

やっぱりヨーロッパは俺にとって1番やりやすい場所。



でも稼げすぎてしまうとなんだか違和感もある。
なんだろう、別に苦労が好きなわけではないんだけどな。







もっともっと精進しよう。いい声を出していこう。



あがりの金額でパフォーマーの良し悪しは絶対に決められないことなんだから。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~


福岡のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!

そろそろ元祖長浜が食べたくて壁に頭打ちつけそうです!!ベタカタ!!


どうもありがとうございます!!





バンコクのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!

ゴーゴーバーってそんなに楽しいんですか?

欲望を開放したらえらいことになるんだろうなぁ。


ご旅行楽しんでください!!

お仕事だったらがんばってください!!


どうもありがとうございます!!











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