統合開発環境Eclipseの最新版「Eclipse Neon」リリース。Node.js対応、PHP 7対応、Javaリファクタリング強化、Docker対応強化、Cloud Foundry対応など
Eclipse Foundationは、統合開発環境であるEclipseの最新版「Eclipse Neon」のリリースを発表しました。
Node.js、V8デバッガ対応。タスクランナーも呼び出し可能に
Eclipse Neonでは新しいJavaScriptパーサを搭載することでECMAScript 2015(ES6)に対応。エディタ部でJavaScript構文を認識し、適切な補完や警告をしてくれます。Node.jsのランタイムとV8デバッガに対応。Node.jsのアプリケーションに対してブレークポイントやステップ実行、変数の値を参照するといったことが可能です。
JSONエディタを搭載することでJSONの編集も容易にしています。また、タスクランナーのGruntとGulpもEclipseから呼び出せるようになりました。
最新のPHP 7に対応
PHPの最新版となるPHP 7にも対応しました。
Javaのリファクタリング強化など
JaJava Development Toolsにも多くの改良が行われましたが、その1つがリファクタリング機能の強化です。
例えば変数名を変えようとすると、変数名を選択してリファクタリング機能を起動。変更する候補を入力して「Preview」機能をクリックすると、自動的にコード内の変数名がすべて書き換わった状態をプレビューで見ることができます。
また、現在開発が進んでいるJava 9に対しては、マーケットプレイスでEclipse NeonをJava 9に対応するプラグインがベータ版として公開されています。
Dokcer対応の強化、Cloud Foundry対応など
1年前のEclipse MarsでDockeイメージのビルドや管理、実行などをサポートしたEclipseは、今回のEclipse NeonでさらにDocker対応を強化。Docker fileエディタを搭載、ターミナルビューからはシェルコマンドが実行可能になっています。
またオープンソースのPaaS基盤ソフトウェアCloud Foundryにも対応。Eclipse NeonにはEclipse Tools for Cloud Foundryを搭載し、EclipseからCloud Foundryに対してアプリケーションのテストやデプロイを実行可能で、デプロイ後のアプリケーションのスケーリングの制御も可能になっています。
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