私のエバンジェリストとしての矜持

※ この投稿は公開した上で編集しています。内容は変わって行く場合があります。

きっかけ

この投稿を書こうと思ったきっかけは、Facebook と Twitter でちょっとかいたことです。

スクリーンショット 2016-06-26 10.45.16

 

エバンジェリスト

さて、そもそも皆さんは(皆さんの周りの人は)、「エバンジェリスト」という書かれた名刺をもらったらどう思うのでしょうか?いくかのアンケート結果がでているように、その実態も、指しているものも様々ですね。

エバンジェリストって何してる人? よくわからない肩書き20
エバンジェリスト、フェロー、アーキテクト、そして次長…。「どういうポジションの人なのかよくわからない肩書きランキング」をgoo ランキングが発表した。
エバンジェリスト、テクニシャン……。この肩書って何?
名刺を受け取ったときには名前と同時に肩書を確認しますが、このごろ、一読しただけでは相手の職業や役職が分からないことがあります。そこで、不明に思った肩書について、アンケートで聞いてみました。

「どういうポジションの人かよくわからない肩書き」堂々の第1位ですから仕方がありません。

一般的にエバンジェリストとは「人」を指していることは容易に想像できるところですね。他の肩書きも一緒ですので。

コミュニティで1回、プライベートセミナーで1回(KDDI様にて)、そして私の古巣である某社で1回の計3回だけ「エバンジェリストについて」講演で共有したことがあります(資料はどの回も非公開です)。

そこでも伝えているのですが、「エバンジェリスト」といっても人が責任を持って活動していることであり、会社の代表として活動していることはずれていないと思いますが、それ以外は人故に、人によって異なり、それが良さにも悪さにもなると思っています。

興味のある方は、クローズドな場でしたらお話しをいたします。

エバンジェリストへの講演・現場訪問・執筆のご依頼方法
アトラシアン日本向けサイトへ どの方法でお問い合わせ・ご依頼いただいても差はございません。いただいた内容は、長沢智治のみが読むことができ、長沢智治が直接返信をさせていただきます。 メールフォーム メール Facebook Twitter このほか、アトラシア...

 

私のエバンジェリストとしての矜持

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

最近では、プリセールス職も広報も「エバンジェリスト」と呼ぶようですので、その範囲はもう私でも想像の範囲をゆうに超えております。そうであってもなくても、私は、「人(柄)」が先に立つ難しい役割・職業だと思って10年ほど活動しているわけです。なので、他の人の活動について何かいうことはありません。「エバンジェリストとはこういう活動としてこういう言動をしなければならない」としてしまうならば、それはきっと人ではなく、マーケティング施策やプログラムでできてしまうことだと思っているからです。

人である以上、ミスや間違いもします。だから謝る勇気、訂正する勇気と覚悟は常に持っていなければならないと思っています。

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

私にとってエバンジェリストとは、「マーケット(市場)を創る人」です。これは人でなければできないことだと思っています。それと同じかそれ以上に、「エバンジェリストだけでできることではない」と思っています。したがってエバジェリスとはきっかけであったり、呼びかけであったりをする「触媒」だと認識しています。

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

「コミュニティが大切」です。書いてしまうと軽くなってしまうのですが、10年の活動を見てもコミュニティに支えられているからこそできるお仕事だと思っています。例えば会社と対立したとしても曲げてはならないこと、やならなければいけないことがあるのもエバンジェリストだと思って活動していますが、社内から何度も背中を刺されても踏ん張ることができたのはコミュニティのおかげ以外の何物でもありません。「会社か。コミュニティか」と二者択一の選択を迫られたならば、コミュニティを選びます。その覚悟でやっていますので、その状況になってしまったならばその会社を去ることを検討しなければなりません。それくらいで考えています。

よくエバンジェリストの評価基準とか、どうやったらエバンジェリストになれるのか、と聞かれます(この投稿の動機も実はよく聞かれるからなのです)。ここで文字で書いてしまうと誤解をうむことになるので、本当に聞きたいかたは、個別に聞いてください。私個人としては、以下の指針で活動しています。

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

これが私の行動規範でもあり、自分の中での評価基準でもあります。容易い目標設定はしません。それはある意味自由であり、裁量を任されているエバンジェリストだからこそな部分があると思っています。人でなければできない仕事だから人の弱さも抱え込みます。適当にやろうと思えばできますし、怠けようと思うこともできてしまうのでセルフマネージメントできない人は向いていないかもしれません。繰り返しますが、人は弱いので「仲間」が必要なのです。外に出て行く仕事であり、会社と対立してしまうこともあるので、比較的社内より社外に理解者が多くなる傾向もあるのかなと思っています。話がそれてきてしまいましたが、高い目標設定と評価基準をもっていれば会社の評価基準は自ずと超えることになりますので生きていけるとも言えます。不思議といろいろな縁が繋がり、年に数回の「よい知らせ」の連鎖がおきるのもこのお仕事の醍醐味かもしれません。ただしそれは計画してできることでも、意図的に作り上げられるものでもありません。「縁」と言えばそれまでですが、自分との繋がりだけでなく、関わった方々の繋がりの連鎖が成果につながります。その点でも難しい職業ではあります。

それから常に意識しているのは、これです。

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

「伝える」を重視するのではなく、「行動してもらう」を大切にして活動しています。これはプレゼンテーション講座をするときにも言及しています。

エバンジェリスト講演資料からの引用

エバンジェリスト講演資料からの引用

これはコンサルタントをしていた時からの信条でもありますが、「お客様の本業に踏み込まない」は貫いています。お手伝いできることは最大限ですが、「現場のことは現場が一番よく知っている」です。

現場のチカラを信じられないならばエバンジェリストなんてやっていられません。だったらコンサルタントとして契約した現場に全力投球したいところです。

私は、すべて「受け手次第」だと思っています。どう感じてどう行動してもらうかは、講演にせよ、ブログ投稿にせよ、それを受けた人次第だということです。

なので、内容にも、それを聴いた人、読んだ人の心や行動についてもいろいろと考えながらやっています。ただし、これらは「受け手」を信じていないとできないことだと思っています。私は皆さんを信じています。だから皆さんにも私を信じてとは言いません。それは自分の言動で示すべきだからです。皆さんは現場を信じてください。

エバンジェリストに物語はありません。
物語はあなたの現場にあります。
現場の物語を大切にしてください。

 

 

エバンジェリズムカテゴリーの記事

長沢 智治

アトラシアン シニアエバンジェリスト。日本ラショナルソフトウェア、日本アイ・ビー・エム、ボーランドで業務改善のプリンシパルコンサルタント、ソリューションアーキテクトとして活動したのち、2007年より日本マイクロソフトのエバンジェリストに就任。2014年より現職。
日本全国を対象に無償出張講演、現場訪問を前職から継続して実施中。
『アジャイルソフトウェアエンジニアリング』『C#実践開発手法』監訳者

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です