竹野内崇宏
2016年6月25日22時17分
抗菌薬が効きにくい耐性菌の「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」による影響で、年間の医療費が約1900億円、患者の死亡が1万4千人増えているとの推計結果を、厚生労働省研究班(代表研究者=今中雄一・京都大教授)がまとめた。耐性菌による全国規模の影響がまとまるのは初めて。
MRSAは国内で見つかる耐性菌の95%を占める。
研究班では、研究に協力した国内約1100の急性期病院の診療データから、2013年度に肺炎を起こして受診した18歳以上の約8万8千人を調べた。
MRSAに感染していた634人(0・7%)を一般の細菌感染による肺炎患者と比べると、死亡率が1・9倍高く、入院期間も1・4倍長かった。医療費も1・7倍となり、うち抗菌薬代だけで3・8倍多く必要になることが判明した。
髄膜炎や敗血症などを含めると、全国約1500の急性期病院では、MRSA感染の影響で入院医療費が3・5%(約1900億円)、患者の死亡率が3・1%(約1万4千人)増加しているとの推計結果が出た。
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朝日新聞社会部
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