漫画やアニメを名作にするための、名シーンを作る方法について、いまだ私は考えていた。わが作品をヒットさせるためにも、なんとか見つけださねばならない。
未読の方はまずはこちらから。
それにしても、さすがは『ワンピース』である。
ガンダムやラオウが示してきた名シーンの条件、「片手を天に突きあげる」を「×6」という界王拳的な演出で見せてくるとは。
これには日々、研鑽を重ねる私もお手上げである。
ん?
んん?
「お手上げ」……?
はっ!
ふふ……、ふふふっ……、わーっはっはっはっはっはっ!
『ワンピース』にお手上げ、という自覚によって、けがの功名というべきか、私は気づくことができた!!
答えは、すでに上のイラストに描かれている。
そう、片手ではなく、「両手をあげる」シーンを入れればいいのだ!
『ワンピース』は、人数を増やすことで「×6」の効果をもたらした。さすがにそのアイデアには及ばないものの、これなら「×2」の効果を持つ名シーンを生みだせるのではなかろうか!
わが新作を待つべし
ああ、オラ、なんだかワクワクしてきたぞ。
作家というものは、書きたいシーンが生まれると、早く書きたくてなにも手につかなくなるものだ。
だが、念のため、キャラが「両手をあげる」ことで印象に残っているものがないか調べておかなければ。いまは、なんでもかんでもすぐに「パクリ」と呼ばれてしまう。たとえ濡れ衣でも、読者にそんな疑念を持たれては、名作入りは困難だ。
キャラクターが両手をあげているポーズで、人々の記憶に強く印象に残っているようなものはないか、振り返る。
漫画では、浮かばなかった。
アニメでも、浮かばなかった。
映画でも、浮かばなかった。
小説は、絵のある媒体ではないので除外。
見識が浅いせいもあるだろうが、私の認識するかぎり、そんなキャラクターは、まだいないように思えた。
よし、なんとしても「両手をあげる」のが印象的な場面となるキャラクターを生みだし、ヒットさせ、成り上がってやる。
いいアイデアがでるよう脳を活性化させるため、甘いものでも食べるとするか。お、キャラメルがあった。これをいただこう。
ん?
んん?
…………。
ちくしょう!
ちくしょぉおおう!
いた!
思わぬ業界に、わがコペルニクス的発見の先を行くキャラクターがいたぁあああああああああああああああああ!
・Amazon
国民的お菓子メーカー、グリコのキャラクター!
調べたところ、このキャラクターが誕生したのは1921年。ラオウよりもガンダムよりもずっと前、100周年もそう遠くないロングセラーキャラクターであった。
「一粒三百メートル」というキャラメルのキャッチフレーズとともに普及したこのキャラクターを、知らないという日本人はそういない。
むりだ、こんな有名なキャラクターにすでにやられていては、私がこのポーズを起用したところで、名作として認めてもらうことはできないだろう。
こうしてふたたび、私はヒットの法則を探す旅に出るのであった……。(完)
ーー冒頭からボケる気、満々なのがバレバレの記事であったが、そのわりにボケが弱いのは本当に申し訳ない。精進します。
ちなみに、グリコのキャラクターといえばこの看板、道頓堀をグーグルストリートビューで確認したら……
プライバシー保護のためのぼかしが顔に入ってた!
右の風神様には入れなくていいのか?
きょうのゆる四コマ
日刊『ペットボトルくん』
その27
今回、少年が「片手を突きあげる」シーンから入っているのは、偶然である。たぶん。
おまけ
個人的にちょっと楽しいことがあったので、記しておく。
ご覧のようにこのブログには、広告がいくつか貼られている。
「読者がクリックするだけで執筆者に収益が発生」する「グーグルアドセンス」(表示内容は読者によって変わる)と、「読者がクリック先のAmazonで買い物すると執筆者に収益が発生」する「Amazonアソシエイト」の二種。
こうした、いわゆる「アフィリエイトサービス」による収益だけで食べていけている者が、世の中にはけっこういるらしい。
私の場合は、貼れば著作権を気にせずに画像が使えるため、イラストを描く手間が省けるし、ブロガーをネタに漫画や小説を書いてみたい気持ちがあるため、取材、勉強の意味合いで使っている面が強い。
実際、ブログを毎日更新しつづけて今回で26日目になるが、収益は数十円であった。私としては、ゼロでないことに驚いたくらいだ。
リハビリ目的でやっているブログだからそれでいいのだが、先日、「Amazonアソシエイト」のほうのレポートを確認したら、驚くべきことに、「406円」という大金が収益として報告されていた。
Amazonで収益が生まれる流れはこうだ。
(1)読者がブログに貼られているAmazonの商品広告画像をクリックする。
今回の記事でいえば、グリコのキャラメルや、サイドバー。
(2)読者がAmazonのサイトで買い物をする。
(1)でクリックした商品そのものでなくともよい。
(3)読者が買った商品の値段の数%が、ブログ執筆者に「紹介料」として入る。
料率は0.5%から10%。だいたいが2%で、上限が1000円。
そして紹介料が発生したとき、どこのだれが買ったかまではわからないが、読者が「なにを買ったか」は、執筆者にわかるようになっている。
私は、「406円」という大金がなにから生まれたのか気になり、確認してみた。
こちらの商品だった。
そしてこちらも。
リアル『ペットボトルくん』ではないか!!!!
それぞれ24本で、計48本。食品は紹介料が8%という大盤振る舞いなので、406円もの紹介料が発生したのだ。
勘のにぶい私なりに、考えて、察した。
この「406円」は、読者からの、「ペットボトルくん、応援してるぞ!」というメッセージなのではなかろうか。
愉快でしゃれた励ましのメッセージをくださった方、ありがとうござました!
406円、大切にします!
おかげさまで、アクセス数もすこしずつ上昇しています。毎日来ている、という方もいらっしゃるのかもしれません。日々のおつきあいに、心から感謝します。
つぎはなにを書こうかなと、一日中ブログのことを考えて過ごしています。なんらかの予定がある毎日を過ごすのは、本当に久しぶりで、大げさかもしれませんが、いまの私の生きがいのようになっています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。