災い跳ね飛ばせ 青森市で開幕
東日本大震災からの復興を願い、「青森ねぶた祭」など東北6県の代表的な夏祭りが集結する「東北六魂祭(ろっこんさい)」が25日、青森市で開幕した。2011年の仙台市を皮切りに6回目の開催となり、今年で各県を一巡した。
漢字1文字で表す「今年のテーマ」は、「跳(はねる)」。東北の災いを「跳ね飛ばし」、さらなる「跳躍」を祈願。青森ねぶた祭の踊り手を指す「跳人(はねと)」を掛け合わせた。
市中心部のパレードには踊り手ら約1400人が参加。津波被害を受けた青森県八戸市の「八戸三社大祭」が初の特別参加で先頭を務め、盛岡さんさ踊り▽山形花笠まつり▽仙台七夕まつり▽福島わらじまつり−−と続いた。合間に秋田竿燈まつりも各地で演舞を披露し、青森ねぶた祭がしんがりを務めた。
26日までの期間中、約26万人の人出を見込む。六魂祭の来年以降の存続については今後、6県で協議する。【夫彰子】