玉城(たまぐすく)城内にあった拝所(うがんじゅ)の空き地である。
現地の標識*1によれば、城の築城年代や歴代の城主は定かになっておらず、この城は創世神のアマミキヨが築いたという伝説もあるそうだ。
なお、城内にはこの拝所の他に「天つぎあまつぎの御嶽」があり、そこで雨乞いの儀式が行なわれていたという*2。写真の拝所では、どのような儀式が行われていたかはわからないが、同じように雨乞いに関連する儀式が行われていたのかもしれない。
空き地の正面奥には、石の祭壇のようなものがあった。
これまで私が訪れた御嶽の中には、現在は使われていないようにみえる所でも、よく見ると線香を燃やした跡や供え物が置かれた跡などが残っていることも多かった。ここにはその痕跡はなかったが、ひょっとしたら今も時々使われているのかもしれない。
なお、玉城城の入口は、岩をくりぬいた特殊な門になっている ↓
塩川(しおかわ)付近の拝所
薮や岩壁にかこまれたこの空き地は、国の天然記念物の「塩川(しおかわ)」に隣接する拝所である。
現地の標識*3によれば、「塩川」は名前のとおり、塩水が湧水して流れる川で、このような川は世界でこことプエルトリコにしかないようだ。
この拝所については、調べている途中なので詳しくはわからないが、おそらく塩川の泉や写真にある特徴的な形の自然石を祀っていると考えられる。また、現在は地面がコンクリートで整備されているが、昔は土の状態だったのだろう。
訪れた時には誰もおらず、静かで、何となく畏れを抱かせるような雰囲気のある場所だった。