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【皇室ウイークリー】
(440)両陛下、栃木の食肉加工場ご視察 皇太子ご夫妻、震災被災地ご訪問
21日には、死者・行方不明者517人を出した宮古市内をご視察。田老地区では、津波で一部倒壊し、改修工事が続けられている高さ10メートルの巨大防潮堤の上に立ち、被災状況について説明を受けた後、海に向かって黙礼された。
震災遺構の「たろう観光ホテル」では、むき出しの鉄骨が残された内部に足を踏み入れ、松本勇毅社長が撮影した津波が押し寄せる映像を繰り返しご覧に。雅子さまは「従業員は大丈夫でしたか」と気遣いを見せられたという。
仮設住宅や災害公営住宅での生活を強いられている被災者とも懇談された。「生活のめどが立たない」と訴える女性を、皇太子さまは「ご心配でしょうね」と慰労された。津波の光景を思い出し、眠れない日があるという男性の話には、ご夫妻とも真剣な表情で耳を傾けられていた。
高台移転先の三王団地では、自宅を再建した3組の家族とご面会。4月に入居した女性に、ご夫妻は「新しいお住まいで落ち着かれましたか」と尋ねられたという。