ワシントン=佐藤武嗣
2016年6月25日10時57分
米大統領選で共和党の指名獲得を確実にした実業家トランプ氏(70)は24日、英国の欧州連合(EU)離脱について声明を出し、「EUから独立し、彼らの政治や国境、経済を取り戻した」と称賛した。「英国で起きたことは(米国でも)11月に起きる」と述べ、米大統領選で勝利して、移民制限や貿易不均衡是正など「米国第一主義」の政策を実現するとした。
声明では、11月の大統領選で「米国民は再び米国が独立を宣言し、世界のエリートによる今日の支配を拒否する機会を得るだろう」とした。
同氏は、自ら経営するリゾート施設の再開イベント出席のため、24日に英スコットランドを訪問。ゴルフ場で会見し、「英国民は自分たちの国の支配権や国境を取り戻したかった。人々は身元不明な人間が自国に流入するのを望んでいるわけではない」と語った。「同じことは米国でも起きている」と強調した。
一方、民主党のクリントン前国務長官(68)は同日、「英国民が下した選択を尊重する」としながら、「こうした不確かな時代だからこそ、米国民の家計と生活を守り、同盟・友好国を支援して敵に立ち向かい、米国の利益を守るため、ホワイトハウスには冷静で安定し、経験のある指導力が必要だ」と述べた。(ワシントン=佐藤武嗣)
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!