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悪の秘密結社のアフター5

悪の組織でリーマンしながら悪の秘密結社パーフェクションで幹部として活動もするおっさんのブログです。

悪の組織と魔法少女再び

黒の組織
実習や研修終わると配属希望変わる奴ってわりといるんですね。

 

・・・


こんなに惨めな気持ちになるなんて。

本家からの実習生を受け入れたのですが
コイツがもう本当に生意気で。

「先輩。先輩は現場の事が分かってないんですよ。」

くそう。新卒の実習生だけには言われたくない。
なまじ、実習後は本家の偉いさんになる分強く言えないし。。。

 
クソ。
そんな私にできることは。。。
 
 

 
あった!
1つだけあったぞ!
 
 たった1つだけあった私の権限!
 
仕事をアサインする権限が!
 
 
グフフフ
 
どれがいいかなー
今ある現場はー?
久しぶりに私も行って奴に
現場の厳しさを叩き込んでやる!
 
 
ゴッサムシティー弾丸ツアー
 
まぁ悪くないな。
 
サイトメガロウイルス菌マンとパン屋の前で大暴れ?
なんだこのくだらない応援要請は!
やなせ斑か!
全く!
相手は愛と勇気だけで向かってくるのに!
応援なんかいるか!却下だ!却下!
 
 
こ、これは。。。
この現場は。。。
 
これは諸刃の剣だぞ。。。
 
確実にアイツに厳しさを叩き込めるけど。。。
 

 
 
・・・
 
「へぇ。先輩も現場に出るんですね。」
 
今日は特別危険な任務だからな。
それよりお前!戦闘員の服はどうした?
 
「アレ?だってダサいんですもん。やっぱり悪は黒スーツですよ。」
 
ふん。まぁいい。
目立てばそれだけ的になるしな。
 
今日の相手はかなり強いぞ。
油断するなよ。
 
「またまた。だいたい僕の相手なら親愛なる隣人や改造人間ぐらい用意しなきゃ。」
 
ククク
せいぜい調子にのってるがよい。
 
「き、来ました10時方向です!」
 
も、もう?
心の準備が。。。
 
ドカッ!!
 
激しい音で数人が吹っ飛び
その中心から
現れたのは。。。
 
しかし彼女が魔法を使ってるところを見たことはありません。

 
いくら実習生が強くても彼女が魔法を使えば。。。
 
 
魔法少女は一直線に実習生に向かっていきます。
 
この場で1番強いと判断したのか
我々には目もくれません。
 
 
まずは魔法少女のワンツー。
実習生なんなくガード。
 
魔法少女もう一度ワンツー。
 
実習生それをスウェーでかわす。
スウェーで足が止まった実習生に
魔法少女が前蹴りを放つ!
 
 
くの字に折れる実習生!
 
 
そのまま実習生の頭を抱えて
首相撲からのヒザ!ヒザ!
ヒザを打つ魔法少女
 
 
たまらず振りほどいて頭を上げる実習生。
 
上体を起こしたところに
魔法少女の右ストレート!
 
これを実習生は両腕で慌ててブロック!
 
 
おっと魔法少女、右ストレートはフェイントか?
そのまま空を切った!
そして右腕を戻す反動を利用した
強烈な右ミドル!

ブロックに回した両腕を戻せず
右ミドルが実習生に直撃する!

 
 
その右ミドルの戻る反動で放った魔法少女の左フック。
実習生のテンプルを的確に捉えると
続け様にガードの下がった実習生の顔面へ右ストレートを放ちます!
 
魔法少女の拳を顔面に受け、
たたらを踏みながらも慌てて顔のガードを固める実習生。

しかし、追撃の左ボディフック。
再びくの字になる実習生。
ヒザとミドルを警戒した実習生に
容赦ない右ローキックを放つ魔法少女

下に意識が向かった実習生を
今度は左アッパーで仰け反らせます。

右、左、右、左、右、左と見事に上下左右に散らしたコンビネーションに実習生の足は完全に止まってしまいました。
 
そこに態勢を低くした魔法少女のタックル!
 
 
両足を刈られて、尻もちをつく実習生!
仰向けに倒れます!
 
 
そのまま馬乗りになりマウントポジションを取る魔法少女
 
 
そこからは一方的な殺戮。
 
いや、最初からか。
 
マウントポジションで何発も殴られる鈍い音が響きます。
 
 
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
 
 
…我々は一歩も動けません。
 
 
顔をガードで固めた実習生。
すでに戦意があるようには見えません。
 
その実習生の片腕をとると鮮やかな動きで
腕ひしぎへ移行します。
もちろん実習生の親指は上を向いています。
 
ビキッ!ビキッ!
実習生の間接から嫌な音が響きます。
 
 
さ、さすがにそろそろ止めなくては…
 
 
しかし…我々は…
一歩も動けません。
 
怖くて…
 
 
ボキィッ!
 
 
私が躊躇している間に
とてもイヤな音がしました。。。
 
 
オ、オイ!それ以上は… 
 
 
こちらを見て
中指を立てる魔法少女
 
 
こ、怖い。
 
そして笑顔で私に駆け寄り
 
ドゴォッ!
 
左アッパー…
 
 
 
・・・
 
気がつくと周囲の戦闘員は
全て倒れていました。
 
 
じ、実習生は!?
 
 
「ヒッ!ヒイィィィ!」
 
どうやら命と意識はあるようです。
魔法少女は実習生に一瞥くれましたが
すぐに背を向けました。
 
 
 
魔法少女は実習生への興味を完全に失ったようです。
 
 
 
あ!
 
実習生にふわふわと近く物体が!
 
いつも魔法少女の隣にいるぬいぐるみみたいな奴だ!
 
 
実習生に近づいたかと思うと
 
ペッ!
 
…ツバを吐きかけました。
 
 
そして戦闘員の姿をした我々の事は
見向きもしません…
 
 
・・・
 

 ど、どうだ。
これが私たちがいつも経験している現場だ。

「先輩。。。自分、間接部門を希望します。。。二度と現場に出たくありません。」

そ、そうか。

ちょっと薬が効きすぎたかなぁ。

「だって、あんな恐ろしい奴に向かっていくなんて僕にはムリです。間接部門への希望が通らなかったら辞めてもいいです。」

あーあ、すっかりトラウマになったな。


 
こりゃ、本家に怒られる。。。




「ただ、あのぬいぐるみみたいな奴だけは僕の手で…」











あの、ぬいぐるみ腹立つもんな。
 
 
 
 
 
 
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