今回は、株の買い方と売り方の基本を学んでみましょう。
あらすじ
ついに、かぶ太君が証券会社に口座開設をしました。でも株の取引画面をみると訳が分からない言葉が並んでいて困惑しています。
Ⅰ・・言葉の意味がわからない!
いかんせん、ぼくは小学生という設定だろ?現物、信用、買付余力?何が書いてあるのか全然分からないワッツパーリーピーポー!
落ちつけよかぶ太君。
??:そんなこと言ってちゃ何も始まらないよ。
あ、あなたはインサイダーおじさん!どうすれば株用語が分かる様になるの!?
え?何聞こえない。
だから!どうすれば株用語が分かる様になるの!?
なんで出てきたのアイツ!
やあ、彼はインサイダー取引で国外逃亡を図る途中だったんだ。許してやってくれ。
それより、株の用語が分からないんだって?
博士!とにかく株の取引をする為に最低限必要なことを教えてくれない?
ああいいよ。確かに、業界用語が沢山あって難しく感じるけど、実際簡単なことなんだよ。
Ⅱ・・指値と成り行き?
まず、モノの値段って普通5秒くらいの間にコロコロ変わったりしないだろ?
うん、スーパーでは大根が150円だったり魚は300円だったりするけど、その日は同じ値段だよね。
ところが、株の場合は違う。株の値段はたったの5秒でコロコロ変わるんだ。5秒前には1000円だったのが、990円だったり1010円だったりする。その日のうちに±30%も値段が変わってしまうこともあるんだ。
株の値段にはそうした特殊事情があるため、そうした売買には2つの方法が用意されているんだ。それがこちら。
ゆびね?
「指値(さしね)」と「成行(なりゆき)」だよ。(ドン引き)
「指値」は客が値段を指定して売り買いする方法だ。
例えば、今500円の株があったとして、かぶ太君が「490円で買え」と注文したとする。
その後、株価が下がって490円になったら、その時点で注文が成立して株を買うことができる。(下図)
でも株価が490円よりずっと高い値段をしていたら、その株が買えないまま1日が終わってしまう。(下図)
指値の注文は、有効期限があるから注意しよう。もちろん、指値での注文だと、売買が成立する前に注文を取り消すことができるよ。
ふ~ん。「自分でこの値段で買いたい(売りたい)!」と思ったら指値で注文しろってことだな。
一方で、「成り行き(なりゆき)」の注文は、「値段はいくらでもいいから、その株を必ず買え!(必ず売れ!)」という注文の方法だよ。
なるほど、これだと「結局買えませんでした。売れませんでした」はない代わりにいくらで買えるか売れるかは文字通り「成り行き次第」ってことか。
「成り行き」での注文で注意したいのは、500円で買いたかったのに、550円でようやく買えたとか、450円でようやく売れた、ということが十分になることだね。
とにかく、注文は早い者勝ちなんだ。先に並んだ人から先に取引できるってことを覚えておこう。
Ⅲ・・・株の単位??
そうそう、株って100円とか200円とか表示されているよね。ということは100円分だけ買ってもいいんだよね?
おっとこれは解説しとかなくっちゃな。株にはそれぞれ売買できる最低単位が決まっているんだ。
だいたい目安として知っておこう。
- 株価が1000円以下の安い株は最低単位が1000株から
- 株価が1000~1万円の株は最低単位が100株から
- 株価が1万円以上の株は最低単位が1~10株から
でもこれは目安。実際にはそれぞれの株の情報に最低単位が明記されているからすぐに分かるよ。
え~?ってことは株価が500円で最低単位が1000円という株は50万円必要ってこと?ぼくのお小遣いじゃあと3万円くらい足りないよ。
お前んち貧乏じゃなかったのかよ。
ぼくの家は都合よく経済状況が変わるんだよ。今はブルジョワジーが求められていると思えばそうなるんだ。
なんだそのうらやましい状況。
話を元に戻すけど、会社としては株価を安く設定してとっかえひっかえに株を売買されるよりは、「しっかり考えて自分達の会社の株を買ってほしい」から、最低限ハードルを設けているってことさ。
その投資家が会社のオーナー(株主)になるんだから当然っちゃ当然だな。
でも、日本の会社には20万円も資金があれば買える株(銘柄)は沢山あるから心配しないで大丈夫さ。
まとめ
今回は株の買い方と売り方を学びました。
「指値」とは「この値段で買いたい(売りたい)」と思ったときに使う注文方法。
「成り行き」は「絶対に買いたい(売りたい)」と思ったときに使う注文方法。
そして、株を買う時は最低単位があるから気を付けようね。