東京都知事を務めた作家の石原慎太郎氏は16日、BSフジの報道番組「プライムニュース」に出演、辞職が決まった舛添要一知事について「権力に固執した、権力ドランカーだった」と指摘した。
「お金の使い方を見たら、シャビー(みすぼらしい、卑しいの意)だ。違反ではないが、公私混同というか、不適切としかいいようがなかった」とも述べ、舛添氏が問われた政治資金の公私混同問題に、苦言を呈した。
舛添氏の知事の資質に関しては「新しいことを何もしなかった。官僚的ではあったが、政治家としては発想力がなかった」と指摘。舛添氏が、千葉県木更津市のリゾートホテルでの家族旅行に関し、知人の出版社社長と都知事選出馬を協議したことを理由に「会議費用」として計上したことに関して、石原氏は「政治家の信義からいえば、(出版社社長の)名前を明かすべきだ。(今の説明では)いるか、いないか分からない」と指摘した。
猪瀬直樹前知事、舛添氏と2代続けて、知事が政治とカネの問題で辞任することを「都庁で働いている職員が気の毒だ。肩身が狭いと思う」と指摘。一方で、舛添氏をめぐる報道について「ちょっと、弱い者いじめではしゃぎすぎだ。連日報道するような対象ではないと思う」と、報道のあり方に注文をつけた。