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学芸員「上司から展示見直し」にネット反応

フェイスブック投稿に、「行政の圧力」と非難投稿が相次ぐ

 東京の府中市美術館で来月始まる戦後を代表する社会派画家、新海覚雄(かくお、1904〜68年)の展覧会を巡り、同館の男性学芸員が23日、上司から展示の見直しを指示されたとフェイスブックに投稿。ネット上に「行政による表現への圧力」などと非難する投稿が相次ぎ、波紋が広がった。須恵正之副館長は「公立美術館にふさわしい中立的な展示を要請した」と話している。

     同展は「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」の名称で、来月16日から9月11日まで開催。同市平和都市宣言30周年記念事業の位置づけで、昨年から学芸員らが準備を進めてきた。

     新海は1950年代、社会問題を取材する「ルポルタージュ絵画」を発表。発表資料によると、同展では米軍立川基地の拡張反対運動「砂川闘争」や国鉄で働く労働者のデモ、広島で被爆した母子などを描いた油彩や水彩、版画など約70点を展示する予定。須恵副館長は「社会事件に比重が置かれた展示構成だったため、戦前から活動した画家の軌跡に焦点を当てるように見直しを求めた。話し合いの途中で内容が外部に出てしまった」と話している。【永田晶子、高橋咲子】

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