選考基準不透明 スケルトン選手が仲裁申し立てへ
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そり競技のスケルトンの女子選手4人が、再来年のピョンチャンオリンピックの代表選考につながる国際大会への選手の派遣について、選考基準が不透明だなどとして、日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てることが、関係者への取材で分かりました。競技人口が比較的少ないスポーツの代表選考の在り方などに一石を投じそうです。
日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てるのは、そり競技のスケルトンで冬のオリンピックに2回出場している中山英子選手など、女子選手4人です。
関係者によりますと、女子選手4人は再来年のピョンチャンオリンピックの代表選考につながる今年度の国際大会への選手の派遣について、「日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟」が、選考基準を十分に明らかにしないまま、一部の選手だけに出場の機会を与えているとしています。
さらに、連盟が過去の大会でのタイムや実績だけでなく、「人間力の評価」などを口実に恣意的(しいてき)な選考を行っているとして、透明性の高い、客観的な選考基準を設けて公表すべきだとしています。
4人は近く申し立ての手続きをしたうえで、一部の選手が記者会見することにしていて、競技人口が比較的少ないスポーツの代表選考や競技団体の運営の在り方に一石を投じそうです。
これについて、「日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟」は選手への文書による回答で、「選考は厳正に行われている。申し入れは真摯(しんし)に受け止め、話し合いの場を設ける用意がある」などとしています。
関係者によりますと、女子選手4人は再来年のピョンチャンオリンピックの代表選考につながる今年度の国際大会への選手の派遣について、「日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟」が、選考基準を十分に明らかにしないまま、一部の選手だけに出場の機会を与えているとしています。
さらに、連盟が過去の大会でのタイムや実績だけでなく、「人間力の評価」などを口実に恣意的(しいてき)な選考を行っているとして、透明性の高い、客観的な選考基準を設けて公表すべきだとしています。
4人は近く申し立ての手続きをしたうえで、一部の選手が記者会見することにしていて、競技人口が比較的少ないスポーツの代表選考や競技団体の運営の在り方に一石を投じそうです。
これについて、「日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟」は選手への文書による回答で、「選考は厳正に行われている。申し入れは真摯(しんし)に受け止め、話し合いの場を設ける用意がある」などとしています。
中山選手「連盟の対応が恣意的でずさん」
申し立てをする中山英子選手は、NHKの取材に対し「選手は4年に1度のオリンピックに自分の生活のすべてをかけているのに、連盟の対応があまりにも恣意的でずさんだと感じる。メジャーな種目でも、マイナーな種目でも、そこにかける思いは同じで、きちんと選考してほしい」と話しています。
「マイナー競技こそルールきちんと」
スポーツ評論家の玉木正之さんは「オリンピックなどの代表選考の場合は、誰にも分かりやすい基準を設けて情報をすべてオープンにすることが重要だ。これまで、いろいろな競技団体で選考を巡る問題はあったが、かなり改善されてきている。一方で、小さな組織、マイナーな競技では周りの目がなく、ガバナンスの難しさがあるが、マイナーな競技だからこそ、ルールをきちんとして民主的な情報公開をしないと、競技が発展していかない」と話しています。