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【ゴルフ】

宮本勝昌、史上5人目2度目のアルバトロスで4位発進

2016年6月24日 紙面から

◇ISPSハンダ杯<第1日>

第1日、11番でティーショットを放つ宮本勝昌。5アンダーで4位=朱鷺の台CCで

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 ▽23日、石川県羽咋市、朱鷺の台カントリークラブ(6834ヤード、パー71)▽曇り、気温22・2度、東2・7メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽144選手(アマチュア6人)▽観衆1296人

 宮本勝昌(43)=ハートンホテル=が自身10年ぶり2度目のアルバトロスを奪って66で回り、首位と3打差の4位発進を飾った。ビッグプレーを足掛かりに、ツアー通算11勝目、史上9人目となる生涯獲得賞金10億円突破を狙う。63をマークした韓国の朴相賢(パク・サンヒョン)が単独トップに立ち、ピヤ・スワンガルンポーン(タイ)が1打差で続いた。

 ドライバーで300ヤード超をかっ飛ばした。16番パー5、ピンまで残り192ヤード。フェアウエーからの2打目、ややフォローの風。宮本は7番アイアンを振り抜くと、弾道は思い描いたイメージと重なった。球はグリーンをとらえ、ピンへ向かった。「会心のショット。寄ったな」。そう思った瞬間、ギャラリーのどよめきと歓声に包まれながら、ボールはカップに消えた。

 11、12番で連続ボギーをたたき、13番パー5ではバーディーを逃したが、慌てなかった。「流れは良くなかったけど、(チャンスを)待っていたら、大きいのがきた」。2006年サン・クロレラC以来10年ぶり2度目、男子ツアーでは5人目の複数回達成。鮮烈なアルバトロスで一気に優勝戦線へ浮上した。

 14年に2勝を挙げながら、15年は未勝利に終わった。プロ20年目。原点に立ち返り、宮本はクラブを振り続けた。国内開幕戦前、優勝に対する思いをこう語っていた。

 「やっぱり、勝ちたい。優勝するのは難しいことだけど、勝ちたい。優勝することをモチベーションに技術を高めるしか、できないから」

 アルバトロスは磨き続けた技術の結晶。ただ、そのスーパーショットを意味ある1打にできるかどうかは残り3日間にかかっている。「まだ初日。ラッキーを生かして頑張らないと」。そんな、大騒ぎするなよ−。泰然とした宮本の表情には頂点への渇望がにじんでいた。 (松岡祐司)

 

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