裁判員の安全確保を 最高裁が全国の裁判所に文書
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先月、北九州市で、暴力団幹部の事件を審理した裁判員に、幹部の知り合いの元暴力団員ら2人が声をかけ、脅したとして逮捕された事件を受けて、最高裁判所は全国の裁判所に対して裁判員の安全確保を求める文書を送りました。
先月、福岡地方裁判所小倉支部で特定危険指定暴力団、工藤会系の暴力団幹部の殺人未遂事件を審理した裁判員のうち2人が、裁判所を出た直後に2人組の男に声をかけられ、警察は、裁判員に「顔は覚えとる。よろしくね」などと声をかけ、脅したとして、幹部の知り合いの元暴力団員ら2人を裁判員法違反の疑いで逮捕しました。
これを受けて、最高裁判所は24日までに、裁判員の安全確保を求める文書を全国の裁判所に送りました。
文書では、審理する事件の性質や状況を踏まえ、裁判員を車で送り迎えするなど安全を確保する方法を検討するよう求めたということです。
最高裁が裁判員の身の安全に関して全国の裁判所に文書を送るのは、制度が始まってから初めてで、最高裁は「裁判員が安心して裁判所に来ることができるように万全を期したい」と話しています。
これを受けて、最高裁判所は24日までに、裁判員の安全確保を求める文書を全国の裁判所に送りました。
文書では、審理する事件の性質や状況を踏まえ、裁判員を車で送り迎えするなど安全を確保する方法を検討するよう求めたということです。
最高裁が裁判員の身の安全に関して全国の裁判所に文書を送るのは、制度が始まってから初めてで、最高裁は「裁判員が安心して裁判所に来ることができるように万全を期したい」と話しています。