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【サッカー】

ポルトガル、薄氷の1次リーグ突破 Cロナルドが2発

2016年6月24日 紙面から

◇欧州選手権 ポルトガル3−3ハンガリー

 【リヨン(フランス)原田公樹】サッカーの欧州選手権は22日、1次リーグE、F組の最終戦4試合を行い、ポルトガル、初出場のアイスランド、ベルギー、アイルランドが新たに決勝トーナメントへ進出し、16強が出そろった。F組のポルトガルはFWクリスティアノ・ロナルド(31)が2ゴールを決めるなど、既に突破を決めていたハンガリーと3−3で引き分け。通算3分け(勝ち点3)の3位ながら、各組3位のうち成績上位の4チームに入り、何とか勝ち上がった。

 ポルトガルの主将、FWロナルドが今大会初めて安堵(あんど)の表情を見せた。ハンガリーに3度も先行されながら、2ゴール1アシストと全3得点に絡む大車輪の活躍で追いつき、何とか1次リーグ突破を決めた。

 「変な試合だった。僕たちは試合中3度も敗退が決まり、そのたびに追いつかなければならなかった。チームは苦しい時期を過ごしていたから、個人的にはうれしく思っている」

 今大会は過去2戦とも不発だったが、1−2の後半5分に右足ヒールで同点ゴール。ジャンプし、着地時に空中でクロスした両手を下45度方向へ広げる得意のゴールパフォーマンスを披露し、喝采を浴びた。

 さらに、再び勝ち越されて迎えた2−3の同17分には得意のヘディングで3−3とする同点ゴール。この試合で欧州選手権では出場17戦となり、史上最多出場記録を更新。史上初の4大会連続得点も達成した。大会通算得点も8で、元フランス代表のMFプラティニが持つ史上最多記録の9ゴールまであと「1」に迫った。マン・オブ・ザ・マッチに選出されたロナルドはこう話した。

 「光栄だけど、大事なのは試合に勝つこと。今日、それはできなかったけど、最低ラインの目標だった1次リーグ突破は達成できた」

 決勝トーナメント1回戦の相手はクロアチア。1次リーグで2連覇中のスペインを下した強敵だ。「スペインに勝てるチームはそう多くない。だからリスペクトはする。でも僕たちは自分たちの強みも価値も知っている。(クロアチアは)われわれの射程内にいる」。2ゴールで自信を得たのか、本来の強気のロナルドが帰ってきた。

 

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