蹴球探訪
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【プロ野球】ソフトバンク・城所の交流戦MVPをイチローが祝福2016年6月24日 紙面から
交流戦MVPに輝いたソフトバンクの城所龍磨外野手(30)が23日、米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(42)から祝福された。自身のグッズ「キドコロ待機中」のTシャツを以前プレゼントした縁で、海の向こうから「待機したかいがあったなあ」とのうれしいメッセージを送られた。 移動バスから降り立った仙台の雨の中、城所が室内練習場へ向かう足を止めた。「えっ!? 何ておっしゃったんですか!?」。交流戦MVPはついに海の向こうのイチローまで知るところとなり、祝福の言葉を贈られる事態に発展した。「えっ、マジですか!? ヤバいでしょ!」。報道陣から内容を伝え聞くと、喜びを通り越し、バツが悪そうなほど。初々しいリアクションが何よりの率直な感想だ。 米国時間22日の本拠地でのブレーブス戦後、イチローは報道陣の質問に応じる形で、城所の交流戦MVPについてコメント。驚きを持って迎えた上で、プロ13年目の初タイトルだけに「遅咲きですねえ」と評して「待機したかいがあったなあ」と感想を述べた。 まだ代走・守備要員だった昨年1月、城所は知人を介してイチローの神戸市内での練習にスポット参戦。キャッチボールですごみを味わい、イチローの近距離ノックで「口の中は血の味がした」ほど、かわいがってもらった。知人に配ろうとしていたら「俺にはないの?」とせびられ、慌ててプレゼントした自身のグッズ「キドコロ待機中」Tシャツは、同年春季キャンプでイチローが日替わり私服Tシャツの一つに“抜てき”。一躍、話題となった。 イチローらしいウイットに富んだメッセージ。「Tシャツを着てもらったのもありがたいですし、そう言ってもらったのはうれしいですし、励みになります。けど…こういうの、慣れないですね。不思議な感じがします」。向こうは日米通算4261安打、自身は通算81安打。同郷愛知のスーパースターの粋な心遣い、愛知県豊川市出身の城所は恐縮するほかなかった。 27日にも史上最速で優勝へのマジックナンバーが点灯する可能性があるチームの快進撃と同様、城所の意識も変わらない。「僕はここからですから。終わったことは、終わったことで」。交流戦の栄光も、イチローへの感謝も…。胸の奥へ大事にしまった30歳は危機感を継続中だ。 (森淳) PR情報
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