「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」
トランプvsヒラリー 本当の「奇人」はどっちだ! ――3冊で見通す“世界最高権力”の行方
- 2016.06.24
- コメント(0件)
■今回取り上げる3冊
●『崩壊するアメリカ ~トランプ大統領で世界は発狂する! ?』
横江公美/ビジネス社/1512円
●『なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?』
佐藤則男/講談社/950円
●『ヒラリー・クリントン 運命の大統領』
越智道雄/朝日新聞出版/842円
横江公美/ビジネス社/1512円
●『なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?』
佐藤則男/講談社/950円
●『ヒラリー・クリントン 運命の大統領』
越智道雄/朝日新聞出版/842円
ついにヒラリーvs.トランプで決まった。
7月、それぞれの党大会での正式指名を経て、いよいよ本選挙だ。泣いても笑っても本選投開票の11月8日には、どちらかが新しいアメリカ大統領となる。
それにしても……なんなんだろうか、このB級近未来SFのような展開は?
元ファースト・レディで国務長官も務めた手練れ中の手練れ、ヒラリー・クリントン(でもさすがに見飽きた)に対し、共和党から選ばれた「いまだ知られざる強者」が挑む――予備選が始まる前、筆者はこんな展開を思い浮かべてきた。ところが、まさか大昔、衛星放送で見たプロレスで大暴れしていたあのオッサン(トランプ)が、あの調子で出てきて、大人気で指名獲得するなんて……、今でも狐につままれたような気分だ。
それでも日本はアメリカと無関係ではいられないし、世界情勢も選挙結果を受けて大きく変わる。選挙戦がどんな「クソ展開」だろうと、ただ口を開けて見ているわけにはいかない。
現時点ではヒラリー有利と見られているが、世論などいくらでも覆る。本選でどちらが勝つかは「神のみぞ知る」だ。
ただ、ヒラリーとトランプの選挙戦が意味することを考えておくのは、大統領決定後の世界を見通すために欠かせないことだろう。あと5カ月で、アメリカ、そして世界の運命が決まるのである。
そこで、今回は去年から今年にかけて出版された2016年大統領選挙を扱った本から3冊を選んでみた。