こんにちは、氷太よ。
今日は秀良子先生の
『ネガティブ君とポジティブ君』
を頂いていくわね。
アタシって性格的にどっちに入るのかなあ・・・。
細かい事気にしない部分がポジティブなのかもしれないけど、興味のない事に関しては基本的にめんどくさがりなタイプだからネガティブ君の方になるのかしら・・・。
それにしても秀良子先生って本当に上手よねーBLっていうか恋愛に関する扱いがさ。
主張しすぎないほのかな幸せを描いてるっていうか、暖かさを凄く感じるのよね。
どの作品も「こんな恋愛良いなー!」って思わせてくれるのよね~。
・・・おっと、「宇田川町で待っててよ。」の悪口はそこまでだ。
これだけは別よ。
これだけはちょっと「アタシもいつかはあんな風に・・」とは思わない。
いや良い漫画なんだけどもね。
ちょっと設定が特殊すぎるのよ。
「宇田川町で待っててよ。」はまた別に近い内にレビューするわ。
あらすじ
とっても悲観的(ネガティブ)な藤原くんと、とっても楽観的(ポジティブ)な橘くん、ふたりは――カップルです。
ごはんを食べたり、手をつないだり、デートをしたり。あわただしい日常の中にあるふたりののんびりした恋のお話を、ちょっぴりおすそわけします。
こんな感じね。
このあらすじ書いた人お上手ね。
こんな感じの暖かい世界観を持ったお話なの。
とくに2人仲を脅かす存在だったりとか、恋愛特有の葛藤だったりとかそういう山場のような展開があるわけじゃないわ。
あくまで物語は2人の仲を描き続けるだけの平坦な道のりなの。
ただ平坦ではあるんだけど、いかにお互いがお互いをどれだけ大事にしているのか?
って部分をポジティブな子とネガティブな子それぞれの視点から対比させて物語を進めていくって流れになっているわ。
登場人物
藤原純(表紙右)
物凄く賢いネガティブ君。
何事も悪い方へ悪い方へと考えるタイプ。
清の同級生で嫌なヤツに見えて超良い人。
橘清(表紙左)
物凄くスポーツ万能なポジティブ君。
何事も明るく明るく捉えるタイプ。
アルバイトをして1人暮らしをしている。
苦労人だけどこんなニコニコと笑ってる子、現実で出会ったら惚れちゃうわ・・・。
感想
ストーリー・キャラクター・絵
上記で挙げた通り、何かが起こるというわけではないわ。
物語の初めから最後まで可愛らしい2人のやりとりが描かれていく。
かといって物語としてパンチがないかというとそんな事はないわね。
きっと他の要素を排除して、仲むつまじい2人を純度を上げて描いているからね。
まあぶっちゃけ言っちゃうと、2人のキャラクター性が全てだと言い切っても過言ではない漫画なのよ。
ここに感情移入できるかできないかでかなり評価が別れてくるとは思うけど、大体の人は感情移入できると思うわ。
これだけ「幸せ」っていうのを違和感なく詰め込んでいるんだもの。
物語の中にドラマは無いけども、2人の関係性にドラマがあるのよ。
個人的な見所は、第5話の2人が休みの日にデートする所ね。
電車に乗ってるシーン。
ここがこの漫画の1番伝えたいテーマがあるんじゃないかと思うわ。
考え方は対極であるけれども、伝えたい気持ちや大きさには違いがあるのか?
セリフをあえて挟まない事でその答えを明確にしているのが素晴らしいと感じたわね。
ぶっちゃけ失礼を承知で言わせて貰うと、ここで心が暖かくならない人は、ちょっと心が病に侵されている人なんじゃないかと思うの。
キレイで優しい世界がここに詰まってるんだもの。
あと本編に女の子が登場するんだけど、この友人がすこぶるウザイ。
お前何様だよって感想だったんだけど・・・。
最後のおまけページの腐女子談義で大好きになりました。
こうやって妄想が生まれるのかと勉強になったわ。
短所
うーん・・・難しいわね・・・。
何か意外性があっても良かったんじゃないかとも思うし、こんな風に不純物のないほのぼのとした暖かい世界観だけでも良かったとも思えるし・・・。
・・・・いや、やっぱりこのままで良かったのよね。
ここまで芯があるのであれば、暖かいだけの漫画もアリと思える。
発展
ない。
これはなくって正解だわ。
世界観壊れる。
まとめ
恋愛特有のドロドロとした部分を見たい人には決してオススメはできない。
けれど、淡くて幸せに溢れたBL漫画を探している人には絶対に読んで貰いたい作品。