円相場 一時1ドル=99円台に ディーリングルームは騒然
24日の東京外国為替市場は、イギリスの国民投票を受けて円高が急速に進み、円相場は一時2年7か月ぶりの水準となる1ドル=99円台まで急騰しました。
24日の東京外国為替市場は、イギリスの国民投票を巡って乱高下する展開となり、円相場は一時、2013年11月以来2年7か月ぶりの水準となる1ドル=99円台まで急騰したほか、ユーロに対しても、2012年12月以来3年6か月ぶりの水準となる1ユーロ=109円台まで値上がりしました。
午後5時時点での円相場は、23日と比べて1円38銭、円高ドル安の1ドル=103円5銭から10銭でした。
一方、ユーロに対しては、23日と比べて3円20銭、円高ユーロ安の1ユーロ=115円1銭から5銭でした。
ユーロは、ドルに対しては、1ユーロ=1.1155から62ドルでした。
市場関係者は「市場ではイギリスの国民投票について残留派が優勢だという見方が事前に広がっていただけに、離脱の票が多数を占めたと伝わると一時的にパニックのように円を買う動きが急速に進んだ。その後、政府・日銀による介入への警戒感などもあって円を売る動きも出るなど円相場は乱高下した。市場では今後、G7=主要7か国がどのように対応していくのかに注目が集まっている」と話しています。
午後5時時点での円相場は、23日と比べて1円38銭、円高ドル安の1ドル=103円5銭から10銭でした。
一方、ユーロに対しては、23日と比べて3円20銭、円高ユーロ安の1ユーロ=115円1銭から5銭でした。
ユーロは、ドルに対しては、1ユーロ=1.1155から62ドルでした。
市場関係者は「市場ではイギリスの国民投票について残留派が優勢だという見方が事前に広がっていただけに、離脱の票が多数を占めたと伝わると一時的にパニックのように円を買う動きが急速に進んだ。その後、政府・日銀による介入への警戒感などもあって円を売る動きも出るなど円相場は乱高下した。市場では今後、G7=主要7か国がどのように対応していくのかに注目が集まっている」と話しています。
ディーリングルームは一時騒然
午前11時半すぎ、東京外国為替市場でイギリスがEUから離脱するという見方が強まったことで円相場が1ドル=99円ちょうどまで一気に上昇した際には、都内の銀行の外国為替のディーリングルームは一時、騒然とした雰囲気となりました。
外国為替の担当者たちは、急激な円高についての顧客からの問い合わせに応じたり、今後どのように取り引きを進めるか真剣な表情で話し合ったりしていました。
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「イギリスのEU離脱が濃厚になるにつれ、パニック的な円買いが進んで1ドル=99円まで上昇した。その後、値上がりした円を売る動きも出て円相場は値を少し戻しているが今後G7各国がどのように協調姿勢を打ち出すのかに市場の注目が集まっている」と話しています。
外国為替の担当者たちは、急激な円高についての顧客からの問い合わせに応じたり、今後どのように取り引きを進めるか真剣な表情で話し合ったりしていました。
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「イギリスのEU離脱が濃厚になるにつれ、パニック的な円買いが進んで1ドル=99円まで上昇した。その後、値上がりした円を売る動きも出て円相場は値を少し戻しているが今後G7各国がどのように協調姿勢を打ち出すのかに市場の注目が集まっている」と話しています。
「不透明感から円安に戻りにくい」
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「世論調査などでイギリスのEU残留が優勢だという安心感があったが開票が進むと離脱派が多くサプライズとなったことや、開票が進んでいく間は取り引きが少なかったため、急激な円高になった」と話していました。
また、今後の為替の見通しについて「イギリスのEU離脱が決まり、ヨーロッパを中心とした世界経済への不安感からEUの企業活動や投資などにマイナスの影響を及ぼす可能性が高い。世界経済の不透明要因がまた一つ増えた状況で、今後大きく円安方向に戻っていくのは難しい」と指摘したうえで、G7=主要7か国が市場に安心感を与えるような姿勢を協調して打ち出せるかどうかが注目点だという見方を示しました。
また、今後の為替の見通しについて「イギリスのEU離脱が決まり、ヨーロッパを中心とした世界経済への不安感からEUの企業活動や投資などにマイナスの影響を及ぼす可能性が高い。世界経済の不透明要因がまた一つ増えた状況で、今後大きく円安方向に戻っていくのは難しい」と指摘したうえで、G7=主要7か国が市場に安心感を与えるような姿勢を協調して打ち出せるかどうかが注目点だという見方を示しました。