『まほろ駅前多田便利軒:三浦しをん』おすすめ!! 笑えるハードボイルド
みなさんこんにちは。
三浦しをんさんの直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」をご紹介します。
なんだか最近、実写映画化された作品ばかり紹介しているような気もしますが……。
この作品も2011年に瑛太さん、松田龍平さんで映画化されていますね。
続編も全て映像化されているので、かなりの人気シリーズです。
著者の三浦しをんさん。
「舟を編む」が、松田龍平さん主演で映画化されたことも記憶に新しい、売れっ子作家です。
以下、裏表紙より一部引用
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.――ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
あらすじ
犬を預かる。
庭を掃除する。
バスが間引き運転していないかチェックする。
今年の年始はいつもと違って大忙しだった。
疲れた体で事務所に帰ろうとした主人公の多田だったが、依頼人と話している間に、
預かった犬がいなくなった事に気付く。
空が暗くなってくるなか、焦って周りを探してみると、その犬を抱えている人影が見えた。
お礼を言おうと近づいてみると、人影は多田の同級生、行天(ぎょうてん)だった。
高校時代とはうってかわって饒舌になったこの変人は、なんだかんだと言いながら事務所に居候を始める。
どうやら帰るところが無いらしい。
結局、しばらくの間アルバイトとして行天を雇う事にした、
その矢先、犬を返すはずの1家が夜逃げしたことに気付いて……。
厄介事が次から次へと舞い込んでくる!!
感想
煙草の匂いがプンプンする、明るめのハードボイルド小説です。
多田と行天はとにかくタバコ好き。
事務所でも車内でも、子供を預かっている時だってお構いなしで吸います。
禁煙中の方は気をつけて下さいね。
みなさんの健康のため、当ブログではなるべく禁煙をお勧めしています
それはともかく、芥川賞受賞作と、直木賞受賞作、どっちが好き?
と聞かれると、「直木賞派です」と答える私です。
そんな私好みの、エンタテイメント小説でした。
変人の行天の言動には笑わせられました。
この先どうなっちゃうの? というスリルを味わう事もできました。
完全な勧善懲悪では無いところも、好みです。
いろんな体験により、ちょっと擦れてしまった大人な男たちの生き様は、
情けなくも、どこかかっこいい!!
まとめ
ハードボイルド風味ではありますが、読み口は軽めで読みやすいです。
主人公周りの人物は、誰にも彼にもクセがあってニヤっとしてしまったり、クスっと笑える物語になっています。
読んでいるうちは、「生きることの大変さ」を感じる作りです。
クライマックスでは、
「人生いろいろあるけど、ま、どうにか生きていこうよ!」
と明るい気持ちにさせてくれる読了巻。
最近なんだかしんどいなぁと感じている方におすすめしたい小説です。
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日のオススメ本、いかがでしたか?
こんな時に読む本をお勧めしてほしい。などあれば、コメント等でお知らせください。私、とても喜びます。
読んだ感想などお聞かせいただければ、これもまた、とてもうれしいです。
ぜひ私と、読書体験を共有しましょう。
目的別おすすめ度
笑える:★★★☆☆ 3
熱い展開:★★★★☆ 4
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