Appleの「iMessage」がAndroid対応しない理由って?
そうか…。
今年のWWDCで、個人的に印象的だったことを挙げると、それは「アプリ内であれこれできる」というシームレスさです。
地図アプリやメッセージアプリ内で、お店の予約やレストランの支払いまででき、サードパーティー製のアプリにも機能対応しているのが大きなステップアップ。Apple独自のメッセージサービス「iMessage」も、このアップデートがなされましたが、頑に拡張されないことがあります。それは、Androidへの対応。
Google、Appleともに、日常的にユーザーが利用するメッセージサービス市場では、LINE、WhatsApp、Snapchatなどに遅れをとっている印象があります。Googleは今年の「Google I/O」で、メッセージアプリ「Allo」を発表、今夏リリースで巻き返しをはかりたい考えでしょう。一方、iMessageはサードアプリ対応はしても、iOSというプラットフォーム縛りはそのまま。なぜ、プラットフォーム拡大=Androd対応して、ユーザーを増やそうとしないのでしょうか…。
ネタ元のThe VergeのWWDC総括記事が、この疑問に答えています。つまり、Appleはハードウェアを売る企業であるということです。ソフトウェアをどれだけ開発・リリースしようと、Apple Musicなどで有料サービスを拡大しようと、戦略の根幹にあるのはハードウェアなのです。
Apple端末でしか使えないサービスがあることで、Appleユーザーの囲い込み、新規開拓をはかりたい考え。Android対応なしのiMessage大型アップデートは、まさにその戦略の最たるものだというわけです。
なるほど、わかりました。ただ、それがこれからどう活きていくのかは、少々懐疑的なところはありますけれど。あくまでも私の周りの話ですが、iMessageで連絡よこしてくる人、2人しかいないのですよね。
image by George P Atkinson / Shutterstock.com
source: The Verge
(そうこ)