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絶滅のハマベゾウムシ見つかる
06月23日 12時35分
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昭和30年代に津市で初めて発見されながら、その後、三重県では絶滅したとされてきた昆虫の「ハマベゾウムシ」が、約60年ぶりに三重県松阪市の海岸で見つかり、地元の博物館で標本が展示されています。
ハマベゾウムシは体長5ミリほどの昆虫で、ゾウムシの一種です。
昭和31年に津市の海岸で初めて見つかり、新種として命名されましたが、その後、見つからなくなり三重県のレッドデータブックで県内では絶滅したとされています。
海岸に打ち上げられるアマモという海草をエサにしていることから、伊勢湾の環境の悪化でアマモが減って、ハマベゾウムシもいなくなったと見られていましたが、5月、松阪市の海岸で地元の昆虫研究家が見つけ、現在、三重県総合博物館で標本が展示されています。
学芸員の大島康宏さんは「ハマベゾウムシのエサであるアマモが生えるような環境が伊勢湾に戻ってきたと言えるのかもしれない。地元の人の調査でハマベゾウムシが見つかり、喜ばしいことだと思う」と話しています。
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